車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

私はチアリーダー(1)

 北海道旅行から戻りすぐに、定例のケアマネージャーの訪問がありました。彼は信ちゃん(夫です)が倒れてから5代目になる、仕事熱心な三児のパパです。


 「旅行はどうでしたか?」という質問の後、「お二人は元気ですね。僕が担当している車椅子の人たちも旅行をしたいと思ってはいるのですが、なかなか出かけられなくて」と前振りがあり、いつもだとその後、すぐに業務連絡の報告が続きます。
 ところが今回、彼は思わぬ方向に話を向けました。
 「信さん。信さんはどのようなで車椅子旅行を始められたのですか?」


 「どのようなきっかけで車椅子旅行を始めたのか」。そのような事を一度も自問自答したことがなかった私は、信ちゃんがどのように答えるかと興味が湧いたものの、そこまでは気楽な流れでした。
 ところが・・・答えは思いがけないもので、思わず居住まいを正して信ちゃんの言葉に耳を傾けました。


 「僕は特に外出したいとか、どこそこで外食をしたいとか、どこかに旅に出たいとはまったく思っていなかった。退院後、定期的に病院にリハビリに出かける以外、家で好きな音楽を聴いてのんびり出来れば十分幸せだったから」


 


 「一泊旅行に行こうよ~と誘われた時、乗り気じゃなかった。一生懸命ち密に計画を立て、出かけたら何が待っているかを細かく説明してくれた。行き先に心惹かれた訳ではなくて、重い腰を上げた理由をどうしても上げろと言うならば、させたくなかったからかな。頭から、僕が一緒に行くと信じているし、嬉しそうで楽しそうだったから
 「行ってよかったでしょう?」と私。
 「もちろん。だから続いている。でもね、最近はよく旅先でめんどくさくなる」
 「・・・・・・」
 「疲れるんだよ。歳を取ったんだね、お互いに」


 その夜、以前に書いたブログを読み直しました。
初めての車椅子旅行(私たちの場合)(1) - 車椅子旅行は楽しい!

 そ・し・て・・・ある事に気付きました。


 ブログの(1)の最後に、こう書いています。
「信ちゃんには、すべて事後承諾です。旅も3年目辺りから相談するようになりましたが、最初は『相談なし』。決行あるのみでした。その結果はいかに???」


  事後承諾? そうでしたっけ?


 ブログの(2)では
「宿泊ホテル近くで、自分が行きたい所を探しました。ありました。ありました。江戸東京博物館です。もちろんバリアフリー。到着後まずトイレに行って、2時間ほどゆっくり展示物を楽しみました」
 信ちゃんには、どこに行きたいと聞いた覚え。確かにありません。
 そうか・・・
  信ちゃんの意向意志も関係なく
 が外泊したかったから、「自分が行きたい所」に車椅子の旅に出かけたのでした。


 降り返ってみると、信ちゃんが言うとおり。私は頭から
信ちゃんが一緒に行ってくれる・・・と信じていました。


 そこで私はました。
 そうか、私は信ちゃんのリーダーなのだと。


  ケアマネージャーに今度会ったら、こう伝えたいと思います。
 「旅に出かけたいけれど今一歩踏み出せない車椅子の方には、まず
1) 自分だけのチリーダーを探して貰って下さい。
2) ケアマネージャーの役目は、車椅子の方と一緒に、その方のチ
リーダーを見つけることです。
3) ケアマネージャーはチ
リーダーにはなれません。
4) チ
リーダーは、身近な人である必要はありません。


 い?すみません。



NTT東日本が応援団コンクール最優秀賞!【第88回都市対抗野球大会】


 リーダーについては、次回に、詳しく説明させて下さい。
 それにしてもこのNTT東日本の応援団コンクール最優秀賞を獲得したパフォーマンス。見事ですね。としてしまいます。魅入ってしまいます。



 ラスベガスは、車椅子旅行者にとても親切で過ごしやすい街でした。今回の衝撃が癒されるには、どれほどの時間が必要なのでしょうか。

(2007年1月 ホテルの窓から月を眺めています)



 





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