車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

初めての車椅子旅行(私たちの場合)(3)

 ゆっくり楽しく「江戸東京博物館」を体験してトイレを済ませた後、ホテルへと向かいながらお昼を食べる事にした私たちでしたが、これまた初めての車椅子旅行の悲しさ。事前にどこで食事をするかをチェックすることはしませんでした。

 清澄通り周辺は、風情のあるいい街です。ですが、その後「川越」プチ旅行で思い知ったのですが、おいしそうな老舗とはつまり、車椅子で入る事がほぼ不可能の同義語に近い店の事です。てんぷら屋さん、蕎麦屋さん、焼き鳥屋さん。どこも、文字通り敷居が高くて、車椅子では無理。それでも車椅子で入れる店がどこかにあるはずだと、進みます。キョロキョロ、キョロキョロしながら。

 途中で、面白い店を見つけました。古い下駄屋さん。埃を被ったショーウィンドウの向こうには、ジャイアント馬場さんの下駄(大きさ十六文)が飾ってありました。「凄いね。大きいね」。こんな店に出会えるのも、車椅子でゆっくり進むからです。

 もちろん、全国チェーンのファーストフードの店はいくつもありましたが、せっかくの「旅」です。チェーン店は避けたい。適当な食事場所に出会えない場合、旅先でどうするか。チョイスはいくつかあります。


(1) ホテルにチェックインをして信ちゃんを寝かせて(旅は疲れます)、一人で買い出しに出る。一番無難な選択です。


(2) 遠出の旅では、駅弁が楽しみです。コンビニ弁当も地方によっては、あなどれません。特に、北海道のセイコーマートは車椅子旅行者の頼もしい友です。


 そして、これは今年旅をしたNZのユース・ホステルのフロントのお姉さんに教わったのですが、

3) 出前を取る。 ごめんなさい。日本ではまだ試していません。次の旅でやってみて、報告します。


 この「出前を取る」は実に名案だと思います。以前仕事仲間と千鳥ヶ淵で花見をした場所に出前を頼んだことがあります。本当に来てくれるの? はい、その時は、来てくれました。ピザの宅配も試す価値はありそうです。


 その日は結局、途中の食料品屋さんで、ちょこちょこ惣菜やおにぎり、団子などを買い込み、ホテルにチェックインするのはまだ早かったので、清澄公園に行き、自然とお昼を食べました。

 岩崎弥太郎が集めた素晴らしい石がよかった。車椅子では通れない通路もありましたが、もちろん入場料は無料。車椅子用トイレもあります。

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