車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

バレンタイン・チョコと短下肢装具硬性タマラック継手

 信ちゃん(夫です)には、同じマンションに住む素敵な年下のGFがいます。
 今、高校1年生の裕子ちゃんに初めて会った時、彼女はまだ小学校の低学年でした。信ちゃんはキックボードに乗る彼女を、一生懸命COGY(足漕ぎ車椅子):

で追いかけます。そんな二人を見守るのは、本当に楽しい時間でした。
 そんな裕子ちゃんも今は高校一年生。出会えば挨拶をしてくれますが、立ち止まって長話をする事はほとんどなくなりました。中学の低学年まではそれでも、本が大好きな裕子ちゃんに、私たちの愛読書をいろいろ薦めたものです。
 そんな裕子ちゃんが必ず忘れずに信ちゃんにプレゼントしてくれるもの。それはバレンタイン・チョコレートでした。
 15日の朝になりました。顔には出さないものの信ちゃんは、どこかで裕子ちゃんから今年はバレンタイン・チョコレートは貰えないかもと、諦めていたそうです。
 日曜日はお風呂に入る日と決めています。一日の労力はすべて、お風呂に注がれるので、外出はしません。今年の2月14日は日曜日だったので、14日に玄関のドアを開ける事はありませんでした。
 そして15日の朝、いつものように玄関のドアを開けて空気の入れ替えをしようと思ったら・・・・玄関のドアノブに、紙袋が下げられ、その中にが入っていました。あわてて信ちゃんに紙袋を捧げます。紙袋の中を覗き・・・・信ちゃんは満面の笑みを浮かべました。
 「やったね。裕子ちゃんから今年もバレンタイン・チョコが来た。もう諦めていたのだけれど、本当に嬉しい!!」
 私はチョコレートが食べられないので、信ちゃんにバレンタイン・チョコをプレゼントした事がありません。それに実は私、14日の事をまったく忘れていました。
 というのも・・・
翌2月15日の事で頭が一杯だったからです。


 2月15日、待望のタマラック短下肢装具の技師の方が我が家に登場するのです。ずっと待ち望んでいた瞬間でした。
 信ちゃんは、ギブスのような足の装具の後に、ゲイトソリューション

を入手しました。一人では装着も出来ませんし、まだまだ不安定なので、週に一回、理学療法士の方と一緒にマンションの外をわずか20メートルほどの距離ですが、歩く練習をしています。
 信ちゃんはゲイトソリーションを気に入ってはいたのですが、自分で装着が出来て、自分一人でも歩行練習が出来る装具が欲しいと考えるようになりました。そんな時、仲良くしている右半身麻痺の仕事仲間から、「タマック」の話を聞きました。
 信ちゃんはその瞬間から、「タマラック」という言葉が頭を離れなくなりました。
 「タマラク」「タマラク」「タマラク」「タマラク」
 どこから手を付ければ良いのか。恐竜博物館で電動車椅子がパンクして、

自分でなんとかした結果、とんでもない無駄をした経験から、「即」ケアマネージャーに連絡しました。いろいろな手続きがあったのですが、今回は、怠けさせてもらい、ケアマネージャーにほぼ、頼りきりにさせて貰いました。区の福祉課の担当の方も、本当に優しく丁重に、私のすべき事をメールではなく、わざわざ封書で手紙を下さいました。

 


 信ちゃんの「型」が出来上がる工程です。
 見ているだけで「ワクク」しました。
 3月中に出来上がるとの事。さあて、いつ来るのかなあ?
 桜と一緒にやって来るのかなあ。
 みなさんへの、次回の報告が楽しみです。


 そろそろ羊も衣替え。大好きなマザー牧場に4月になったら行こう!!!

(2014年 5月 千葉・マザー牧場)

×

非ログインユーザーとして返信する