車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

祝累計5万アクセス越え!近況報告

 累計5アクセスを越えました。
 ここまで来られたのは、みなさんが読んでくださり、それを励みにして書き続ける事ができたからです。心から感します。


 年末から今年にかけて、脳出血の後遺症で左半身の信ちゃん(夫です)は左足が上手く制御できず、室内を歩くにも苦労しました。夜はベッドから歩いてトイレに行く事が出来ず尿瓶を使い、朝は何とかテレビの前のテーブルで食事をしますが、ひとたびベッドのある自分の空間に移ると、そこから数時間は動けくなり、お昼は私が盆の上にサンドイッチやおにぎりを運んだ日々が続きました。


 2005年に倒れ、今年で丁度15年になるので、やむを得ない状態だとは思います。あ~あ、このままコロナ禍にやられて『緊急事態宣言』を前に「車椅子ドライブ旅行」にでかけられず、ぐずぐず無為な時間が過ぎるのか・・・・と一瞬くじけ、いじけた私でしたが・・・。
 
 さすが信ちゃん、見つけした。自分がしたい事を。
 年末の会社の事務所の大掃除で、それまで15年間、埃を被っていた写真のネガを発見。その後、私が知らぬ間に「フィルムキャナー」を買いこみました。
 「フィルムスキャナーってなあに?」
 「フィルムをデジタルータに変換する機材だよ。プロは写真屋さんに依頼するけれど」
 「高いんでしょ?」
 「昔に比べれば、ぜんぜん安いよ。手軽に自宅で操作出来る」
 「いくらなの?」
 「心配しなくていい値段だよ」

 う~ん。で、それ以上は聞かない事にしました。
 信ちゃんは値段を聞くと、必ず「実際より安く」答えます。それが、お取り寄せのみかんやタマネギの値段であっても、DVDであっても信ちゃんご愛用の電気ユタンポ



であっても。そこで信ちゃんが答える値段よりも私は必ず、実際は、2割ほど高いと考えるようになりました。
 それから一週間後、必要なものが全てが揃い、ご機嫌な信ちゃんです。一日の大半を、ベッドの上広げた「スキャナー」一式の前で過ごすようになりました。
 私としては「根を詰めない」ように、体調を崩さないようにと願うばかりでした。


 一週間が経ちました。最初に手にした「チュニジア」ドライブ旅行のスライドを無事、「PCに取り込めた」と報告してくれました。
 そんな中、以前私がアルバイトをしていた会社で知り合った、大学の後輩から電話がありました。私の事を「先輩、先輩」と言ってしたってくれる、優しい後輩です。信ちゃんのお気に入りでもあります。
 「自宅だと家族が居て落ち着かないので、近所のホテルの一室を借りて、のんびり自由にオンラインの仕事に励んでいます。お昼を買いに出たら、お二人が好きなお弁当を売っていたので、今度もって伺います」
 後輩は昨日の日曜日に、三人分のシュウマイ弁当

を手に、遊びに来てくれました。
 今日、5年ぶりに以前、よく一緒に仕事をした友人から電話がありました。「子供がもう9歳になりました」と報告を受けながら、「まだ仕事を続けていらっしゃるのですか?」と聞かれたので、「オンラインで時々」と答えると「決まるかどうか分かりませんが、今の仕事関連で、お手伝いをお願いするかも知れません」との事でした。
 5年も間があったと思えない、まるでほん数ヶ月前が最後の会話・・・そんな感じで話が出来ました。
 「信さんはお元気ですか?」
 「元気だよ」
 「遊びにおいで」
 「はい」
 元気な返事が返って来ました。
 旅も大事ですが、仕事や子育てで一番忙しい年の優しい年下の友人たちが、こうして連絡をくれて、遊びに来てくれる。
 私たちは本当に幸せ者です。
 でもやっぱり旅にい!
 まだ、多少フラフラすることがあるという信ちゃんですが、2泊3で、もう少し暖かくなったら車で出かけようと言います。
 さあて、どこに行きましょう。
 まずは近所のお寺に。そろそろ紅梅のが花開く頃です。
 お弁当を持って出かけましょう。

(2020年1月31日 円融寺)

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