車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

この夏の6回目の北海道車椅子ドライブ旅行計画

 今回で6回目の北海道車椅子ドライブ旅行。8月17日に大洗からフェリーに愛車を乗せて苫小牧へ出発する事になりました。
 ルートや宿の選定は、スペインに行く前からスタート。大好きなネット・ブラウジングのやりまくり、です。


 嬉しい事に、2ヶ月前から申し込める大洗から苫小牧のフェリーのバリアフリールームを、6月17日に確保出来ました。2017年に就航した新型のさんふらわあふらの:商船三井フェリー | 船の紹介(夕方便)乗船は、初体験です。

 代金はこれまでよりも1万円近く高いですが、新し物好きなわれらが夫婦。素直にとても楽しみです。


 信ちゃん(夫です)が車椅子生活者になってから初めて北海道に行ってもう、11年半になります。2007年9月の事でした。
 最初の旅については、5回にわたって書きました。お時間がある時、ぜひ覗いて見て下さい。まだ、車椅子旅行に慣れず、ばたばたしているのが良く分かる車椅子旅行記です。飛行機・バス・JRを使って旅をしました。


 5年後の2012年9月1日、初めて大洗からフェリーに愛車を乗せて、北海道車椅子ドライブ旅行に出かけました。
 以後ニュージーランドを旅した2015年と、東北縄文遺跡を巡る旅をした去年はお休みしましたが、これまで5回、北海道車椅子ドライブ旅行に出かけています。どうしてそんなに何度も? ですか?


 1回目の北海道車椅子ドライブ旅行の動機は、非常に単純です。学生時代、私は森進一さんが大好きでファンクラブにも入っていました。『襟裳岬』がヒットした後、いつか襟裳岬をこの眼で見てみたいと思い続けて来ました。
 信ちゃんは車椅子生活者になる前から仕事で、北海道を何度かトラックで走っています。帰宅すると「北海道の道はどこまでも真っ直ぐなんだ。周りの景色も日本ではないみたいで」と、よく話してくれました。「へ~え、それはすごいね」


 「車を運転している時は自分が障が者である事を忘れると言うのならば信ちゃん、前に話してくれた北海道のまっぐな道を走りに行こう!」
 「でも北海道は広いよ、どこに行く?」
 「


 ということで大洗からフェリーに乗り、2012年9月2日に苫小牧に到着。苫小牧から太平洋沿岸を走り、襟裳岬を一路目指しました。その時はその後、何度も北海道を訪れることになるなど、夢にも思っていませんでした。
 たまたま選んだ宿は、襟裳岬では数少ない洋風のクリフハウス柳田旅館(えりも岬、クリフハウス柳田旅館公式ホームページですでした。名前通り、クリフ(断崖)の上に建つハウスです。
 夕食の時間、宿のご主人から「お二人の部屋から、昆布漁がよく見えます。明日は天気だからきっと朝5時に、昆布漁船が合図と共に出発するでしょう。少し早いですがきっと起きてよかったと思われますよ」と昆布漁見学のお誘いがありました。


 翌日5時少し前に起きて、窓から下を見下ろしていると、昆布漁が始まりました。
 それが私たちの昆布との出会いです。以後、昆布を求めて2回目羅臼、3回目利尻、
4回目松前、5回目歯舞と北海道を巡り、信ちゃんは「昆布士」になりました。(2017年北海道車椅子ドライブ旅行: ルート - 車椅子旅行は楽しい!


 そしてもう一つ。その時に最後に泊めて頂いた宿のご家族との出会いが、私たちが何度も北海道を訪れる、大事な決め手となりました。

 今は海外勤務が長かったご主人が退職されてAirbnbを始められ、海外から多くのお客さんが訪れる人気の宿です。当時でもすでに人口わずか28人(今は23人)の村で、奥さんのあつこさんが一人で切り盛りされる、北海道を旅する車椅子旅行者の間では有名な素敵な宿でした。
 信ちゃんは、「くまさん荘の窓からの景色なら、いつまでも見ていられる」と言います。 


 今回の旅のメイン・イベントはばんえい競馬です(【公式】ばんえい十勝/馬の一発逆転ライブショー)。

ばんえい競馬が開幕=帯広競馬場

 何度も北海道、そして帯広は訪れたのですがタイミングが合わず、今回が初「ばんえい競馬」になります。帯広百年記念館:帯広百年記念館 – Obihiro Centennial City Museum Web site を再訪するのも、とても楽しみです。


 後は、ひたすら今年の車椅子ドライブ旅行では、これまで訪れた場所で食べたおいしいものを追いかけます。
 もちろん、これまで食べたことのないおいしいもの探しも忘れてはいません。


1)苫小牧: なかよし:室蘭ラーメンなかよし苫小牧店
  たまたま苫小牧の飲み屋街をウロウロしていて、の年に出会いました。今度で4度目の訪問になります。ここのお兄さんに教えて貰った:きのこ王国 大滝本店には2度行きましたが、またおいしいきのこを食べに行かなきゃ。
2)日高: いずみ食堂:いずみ食堂 (いずみしょくどう) - 日高門別/そば [食べログ]
  くまさ荘で勧められて以来、フェリーに乗る最後の日に必ず訪れて来ました。新得のみなとやさんと同じいなか蕎麦。私たちは夫婦ともに、更科系が苦手です。
3)静内: 蛸まぶしめし:https://shizunai-amaya.com/
  東京のデパートの北海に出展していたのを見て以来、煮蛸好きの私としてはどうしても食べたい。
4)えりも:鮭、昆布:
5)広尾町: えりもから大樹町の途中のランチの時間に通過する町。何をどこで食べるか未定です。
6)大樹町: 初訪問の「いさり火」(予定):二朗のB級グルメ日記 ロケットの町に静かに佇む居酒屋はCP最高のお店です!「いさり火」大樹町
  今年の5月に民間ロケットとして初めて成功したホリエモンロケットのです。
7)厚岸町: 牡蠣フライ:北海道の牡蠣を堪能 厚岸味覚ターミナル コンキリエ | 道東の観光には厚岸味覚ターミナル コンキリエ
  これまで食べた中で一番おいしい牡蠣フライ!!
       花咲ガニ厚岸漁業協同組合直売店エーウロコ / TOPページ
  これまで食べた中で一番おいしい蟹!!
  今年の北海道車椅子ドライブ旅行は厚岸の牡蠣と花咲蟹とさんまを目指します!
8)昆布森町: 棹前昆布:JF昆布森漁業協同組合【北海道釧路町】
  ここは、釧路から根室へのルートで発見しました。今回の旅のお土産として、棹前昆布:棹前(さおまえ)昆布ってご存知ですか? | 昆布革命~天満大阪昆布~を沢山買い込むつもりです。
9)釧路: ハンバーガーにするか、回転すしにするかずっと迷っています。
  前回、有名な炉辺焼きの店に行きましたがあまりに観光地化していて、高いだけでさしておいしくなかった。残念。なので、炉辺きは釧路が発祥の地だそうですが、今回はスルーします。
10)帯広: 二日滞在するので、今度こそは名物の豚丼を食べます。宿のおばさんに取材して、店を決めるつもりです。
11)新得町: みなとや(蕎麦屋):みなとや - 新得/そば [食べログ]
  2007年、わざわざ私たちの宿まで訪ねてくださった富良野の観光協会の方に、「富良野から札幌への乗換なら新得駅で少し時間がありますよね。是非」と勧められました。今度で3度目となります。初めての時、「今日から新蕎麦が食べられます」と言われ、北海道の蕎麦にはまりました。


 最後の3日間はまったくの未定です。


 出発までに2ヶ月を切りましたが、これからもどんどん、ネット・ブラウジングで情報を集めます。


 今はグーグル・マップのストリービューで、入り口がフラットか、スロープになっているかチェック出来るので、本当に便利です。宿も店も必ず事前に、入り口チェック。2段ほど入り口に階段がある場合は信ちゃんに入り口の画像を見てもらい、了解を得てから訪れる事にしています。
 宿は基本、これまで同様一人二食付で税込み1万円以内。


 大手のビジネスチェーンでない限り、宿には必ず直接電話を入れて、車椅子であると伝えます。その時の声のトーン、言葉の選択などで、私たちのような旅人をどのように迎えて下さるのかが、だいたい想像がつくようになりました。信ちゃんが倒れてもう、14年目になりましたから。


 新得のみなとやで北海道の蕎麦のおいしさに味を占め、利尻島への旅の途中で蕎麦畑面積日本一で、日本最寒記録-41.2度を持つ幌加内町の、その名も:手打ち蕎麦の宿 朱鞠内湖そばの花 - Budget Japanese Innという蕎麦尽くしの宿を探し当て、宿泊しました。おいしかったけれど、「過ぎたるは及ばざるが如し」と思ってしまいました。そんな事を言っては贅沢なのでしょうが。

(2014年8月 北海道・幌加内町)

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