信ちゃん「とちぎ将棋まつり」に行く!(二)
脳出血で14年前に倒れて左半身不随になった、何にでも熱中する信ちゃん(夫です)の将棋熱は倒れてから、一時かなり温度が下がりました。
3年ほど経ち、「僕、右脳はだめだけれど左脳はちゃんと機能している」と言いながら、「だから以前よりも理路整然と物が考えられるようになった(ホントかなあ)」ので「将棋も前より強くなったと思う」と、一時止めていた将棋の世界誌の定期購読を再開しました。
それからまた熱が冷め始めて・・・
そして、藤井聡太君が登場。
また熱がふつふつと湧き上がり、今は必ず一日に一度はAbemaTVの将棋番組
に、へばりついています。
なので、一ヶ月ほど前に宇都宮の紹介TV番組を見ていて、「宇都宮に餃子を食べに行きたいね」といいながら、ネット・ブラウジングが大好きな私、宇都宮ではこれからどんなイベントがあるかなと検索して、偶然「とちぎ将棋まつり」の開催を発見。何気にその話をすると信ちゃん。即、「ぱくり」と喰らい付きました。
「何をやるの? 誰が出るの? 女流棋士は?」
自分で検索すればいいのですが、私のPCスクリーンを覗き込み、すっかり「将棋まつり」に参加する気になりました。
その時のメインの対戦はあくまで渡辺棋王と広瀬挑戦者の、タイトルとは無関係な公開対決だったのですが、
五番勝負で勝敗が決まる棋王戦。つまり先に三勝した棋士が棋王になるのですが、渡辺棋王が二勝したのでみんな、このまま渡辺棋王がタイトルを保持するかと思いきや、広瀬挑戦者が三番目を勝ちました。
広瀬挑戦者はこのところ、羽生さんの「タイトル100勝」を阻止して,聡太君にも勝った話題の棋士。
と言うことで、普通の対局が急遽、第四十四回棋王戦第四戦五番勝負となり、信ちゃんは大喜びです。
前回の(一)で、東京タワーにそっくりな宇都宮タワーを紹介しました。高いところが大好きな信ちゃんは素直に、昇るのを楽しみにしています。ですがこのような場合、私はまず、駐車場が確保出来るかが心配になります。
今回はまずシンプルに、「宇都宮タワー 駐車場」で検索します。するとページの下の方に、ありました。
その中に、「桜の名所、八幡山公園。公園全域は丘陵地で園路の大部分は急な坂です。頂に立つ宇都宮タワーは関係車両用の道路と専用駐車場を利用することで車椅子で登ることができます」という文章を見つけました。
さあて、専用駐車場がある、写真も載っていました。捜さなけりゃ。
「ある」と分かれば八幡山公園の地図をくまなく見れば見つかるはずです。
を開き、ページの一番下に「八幡山公園 駐車場案内図」があり、その東南方向に「おもいやり駐車場 健常者は駐車禁止」と書いてある「草色のボックス」を発見しました。それを下方にたどって行くと「おもいやり駐車場入り口」と今度は「黄色のボックス」があります。ですが、これが少々分かりにくい。
そんな場合はどうするか。
はい、いつもの私のパターン。問い合わせをします。今回は、「八幡山公園管理事務所」にメールを送ると、次のような返信をいただきました。
「この度は、八幡山公園へお問合せいただき、誠にありがとうございます。
ご質問のおもいやり駐車場の件ですが、地図を添付しておきましたので、
そちらをご覧ください。もし添付した地図がご覧いただけない環境でしたら、
当方の公式ホームページにも同じ地図が載っていますので確認していただければと
思います。
ただ、土地勘がないとのことですので、こちらに来園なさる当日、近くまで来たら
下記の電話番号にご連絡いただければ、口頭にて案内させていただきます」
私の趣味はネット・ブラウジング。検索の方法によって求める情報がストレートに入手出来る事もあれば、手間取ることもあります。
「おもいやり駐車場」には何の罪もありませんが、もう少しシンプルにすぐ見つけられるようにしてくれれば、などとちょっと考えてしまいました。ネーミングもなんだかなあ。
次は、おいしい餃子の店。どこにするか?駐車場が近くにないと・・・
「宇都宮・餃子」と検索して地図をじっと見ます。街の中心からほんの少し離れたところに
を見つけました。近くに
もあります。
どれどれ、とgoogle mapのストリートビューで店の外観を見ると、ちょっと狭いですが入り口の段差はわずか。これは良かった。
次に中はどうなっているのかもチェックしないと。この場合、いつも内観、外観の写真が掲載されている「食べログ」サイトを開きます。
そして出来るだけ口コミを読みます。
そんな中で「本町パーキングに止めればよかった。割引券があった」との一文を見つけました。どれどれ。今一度外観を見ると、ストリートビューは休日の写真なので看板は出ていませんが、食べログの外観写真には左の方に「P」の看板。どれどれと拡大すると、本町パーキングの文字が。
次は、本町パーキングに電話をして、車椅子であることを説明すると、「そんなに最近は混まないから大丈夫ですよ」との説明。それでもねばって、「近くになったら電話しますので、出来るだけ入り口付近の場所を確保したいです」と伝えました。
さあて、これで信ちゃんはおいしい餃子を食べて、大好きな高いところに昇り、大谷石で建造された教会を訪れ、次の日は一日将棋三昧です。よかったね。
あまり根を詰めると頭が痛くなるので、注意しないと。
私は信ちゃんの隣でひたすら編み物を楽しむつもり。楽しみです!
ロサンゼルス・アナハイムのディズニーランドの入り口に向かう人々。同行してくれたロス在住の友人が、「車椅子だとこんなに優遇されるのね」と驚く体験でした。でもへそ曲がりな私たちには、少々面映い経験でもありました。
(2009年1月 ロサンゼルス・アナハイム・ディズニーランド入り口)
