車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

信ちゃん「とちぎ将棋まつり」に行く!(三)

 行って来ました。信ちゃん(夫です)は今回の旅では最初から最後まで大喜びでした。 
 朝9時からまつりに参加するために、会場となるホテルに前泊しました。通常では絶対に宿泊しないハイクラスのホテルですが、今回は特別です。もちろんいつものように、信ちゃんの小遣いから通常の予算とのを出してもらいました。

 当日の朝食会場では、よく知っているの人たちが何人も何気に食べているので、信ちゃんと二人でしました。「あの人も居る、この人も居る」
 食事が終わり入り口に向かう途中、突然電動車椅子に座っていた信ちゃんがのこのこと青野に近づき「おはようございます。今日は、頑張ってください」と声を掛けました。あまりこのような事をしない信ちゃんなので、私はちょっぴり驚きました。
 朝食会場を出たところで「どうしたの」と聞くと、
 「だってずっとファンだったのだもの」との答え。信ちゃんをそんな気持ちにさせて貰えるのならば、高い宇都宮グランドホテルに泊まったかいがあります。


 まつりはプロの紹介から始まり、進行中の棋王戦第四局の解説に移ります。解説はこれまた信ちゃんが大好きな、森内です。

 どんな職業でも同じですが、プロ棋も大変ですね。解説が次のに移るとすかさず森内、ファンサービスのサイン会に登場です。

 こうして昼食をはさみ、まつりを目一杯楽しんだ、信ちゃん。4時ごろにはエネルギー。まだまだ解説が続いている会場を後にしました。


 前日はまず、予定通り老舗の餃子屋さん「香蘭」に行きました。すぐそばの本町パーキングに行くと、電話では「そんなに混んでいないから」と言い、予約は出来ないと言った係員のおじさん。私が車から降りて近づくと、「ああ、電話をくれた人ね。ここに止めなさい」と、赤い三角コーンが置かれた場所を示してくれました。自発的に、運転手側にスペースのある、一番いい場所を確保してくれていたのです。
 嬉しかった。おじさんのを感じました。ありがとうございました。


 宇都宮餃子の老舗店 「香蘭」 公式サイト ではまず焼き・揚げ・水の3つの餃子を一皿ずつ頼みましたが、二人とも水餃子が一番気に入り、再注文しました。

 入り口には2箇所段差がありましたが、でいるお客さんが入るときも出るときもすぐに駆寄り、車椅子を持ち上げる手伝いをしてくれました。
 以前は声をかけないとなかなか手伝って貰えない事もよくあったのですが、最近はありがたい事に、みなさん、自然にサポートして下さいます。その一方で、意地悪な事を言う人も増えています。
 時代は今、貧富の差なども含め、いろいろな意味で二分化していると思う日々です。


 お腹に餃子を一杯詰めて、次に、宇都宮タワー
 宇都宮タワーは二人とも、大いに気に入りました。丘の上に立っているので高さ89メートル、展望台は30メートルのところですが、展望はすばらしく、360度、周りの山をすべて見ることが出来ます。


 「晴れていると富士山スカイツリーも見えますよ」との事でした。


 駐車場ですが、タワーの近くに車椅子用の「おもいやり駐車場」があると、前回書きました。サイトもあります。宇都宮タワー & 八幡山公園 - バリアフリーマップ - ところがところが・・・


 私は「地図が読めるだと自負しています。信ちゃんのナビゲーターを国内外で長年続けて来ましたから。ところが、今回、迷いました。わき道に入る大事なポイントには案内表示板がなく、少し入った次の右折のところにありました。
 「普通の人に入って来て貰いたくないから、わと分かりにくくしているとしか思えないね」が、私たち二人の見解。
 ですが、どんなに注意書きを書いても、ニュージーランドのように、車椅子用駐車場許可書を持たない人が駐車すると罰則がある法的な規制がないと、「厚かましいひとたち」はいつでも、どこにでも居る。これまた、私たち二人の見解です。


 日本でも検討会をしているようですが、いつのことになるやら。
http://www.mlit.go.jp/common/001187330.pdf
 そもそも「パーキングーミット制度の導入促進方策検討会」という名前からして、やる気があるのかないのか。パーキングパーミットなどと、なぜ英語を使わなければならないのか。


 あ~あ、考えたらイライラしてきたので、今回はいつものように高速は使わずのんびり走り見つけ、大のお気入りになった五霞のの紹介を。
 五霞、初めて聞く地名でした。古河市と幸手市の間に挟まれています。

 ヤクルトの工場が近いので、「一般のお店では売っていません」というヤクルトのインスタントラーメンがあり、買って帰り試食。薄い緑色の麺がなかなかでした。

 フードコートでほとんどの長距離運転手の方々が食べていた

も、次回にはぜひ食べてみたいです。


 信ちゃんはもう、しっかり来年も「とちぎ将まつり」に参加する気になっています。


 車椅子旅行がスムーズだと聞いて、一番初めの海外旅行はラスベガスに決め、3年続けて行きました。信ちゃん、一度目はほとんど何も覚えていない。二度目は、写真を撮り始めたけれど、うまく撮れない。三度目は、ロサンゼルスにも立ち寄り、友人たちと大いに楽しみ、遊びました。

 これは2度目の時の写真です。私が、トゥイティーが大好きなので、信ちゃん、一生懸命撮ってくれました。なぜトゥイティーが好きかですか? かわいい外見に似合わず根性が少々曲がっているから、です。

(2008年1月 ラスベガスのショッピングセンター)

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