青森・三内丸山遺跡をめざす旅(3)
前回、男鹿半島の宿について書くと言いましたが、諸事情により勝手に後回しにさせて頂きます。ごめんなさい。それと、つましい旅程を組む時の大原則。大事な三つ目を忘れていました。
おなじみのこのサイトの、フル活用です。
旅のルートに従い、障害者手帳の提示で無料または割引のある施設をリストアップするのは楽しみな必須作業です。
今回、山形出身の信ちゃん(夫です)の理学療法士青年が勧めてくれた加茂水族館(愛称クラゲドリーム館)は、サンディエゴの水族館とほぼ同じ料金システムでした。最初にサンディエゴの料金システムを説明した時、信ちゃんはとても嬉しそうでした。
「障がい者の僕が主体、という考え方だね」
サンディエゴ水族館では障害者も通常料金を請求されますが、同行者(つまり私)は無料です。同行者は本来、障害者がいなければ入館する必要がないと考えるから。
同じ考え方の加茂水族館はありがたい事に、障害者料金は通常料金の半額。同行者は無料です。
「加茂水族館は偉い!」と信ちゃんはのたまわれました。
男鹿半島にも 男鹿水族館GAO があります。入館料金を調べたら、同行者に割引はなく、信ちゃんが支払うべき通常よりも約半額の料金は「福祉料金」となっていました。
福祉料金? 初めて聞きました。
水族館大好き信ちゃんですが、なんだかな~あ。入館するか否かは当日、男鹿半島の先端に行ってから考えましょう。
今回めざしている三内丸山遺跡は現在、ミュージアムも含めて今年はすべて無料。ですが来年から有料化に踏み切る事が決まったそうです。どこも台所は苦しいのですね。
施設見学では、無料ガイド・ツアーがある時はニッカウィスキー工場 余市蒸溜所 見学ガイド | NIKKA WHISKY でのように、積極的に参加します(余計なお世話ですが、工場内のレストランが高くて味も、私たちの口には合わなかったのが、とても残念でした)。
三内丸山遺跡: http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/ では9時半から30分毎に、無料ガイドツアーがあります。
もちろん、参加したいと思っています。
さて、帰りのルートです。
信ちゃんも私も以前からずっと、十和田湖と田沢湖を見たい。湖畔を散歩したいと思っていました。
地図を見るとなんとありがたい事に、出来れば立ち寄りたかった、日本で一番有名なストーンサークルのある国指定特別史跡縄文遺跡 大湯環状列石 が十和田湖から1時間ほど南下した、田沢湖へのルート上にありました。
青森から十和田湖までは70キロなので、十和田湖へゆっくりと向かい、十和田湖のどこかでランチ。この、ランチの場所を探す作業が大好きです。ネットブラウジング・オタクの至福の時間です。
宿に到着してからは車を置いて十和田湖畔を散策する予定です。
最初は有名なお高い十和田ホテル: 【十和田ホテル】十和田湖・奥入瀬渓流散策の拠点に に無謀にも泊まろうかと思ったのですが、「どう?」と聞くと信ちゃんは「僕は別にそんなところに無理して泊まりたくない」と答えました。そこで、湖畔のリーズナブルな宿をと検索。あっさり、素敵な宿が見つかりました。
1泊2食付き、二人で13,060円です。
十和田湖から大湯環状列石を見学して、次は田沢湖。田沢湖でも、個性的で楽しみな宿が見つかりました。部屋は2階ですが、電話で問い合わせをすると「両側に手すりがありますよ」との事。この宿も湖畔にあるので、朝早く散歩したいと考えています。1泊朝食付き、二人で14,040円ですが、別に一人2,000円で夕食をお願い出来るので便利です。
仙台には友人が居るので、最初は田沢湖から仙台までの233キロを高速を使って走破しようと一瞬考えました。ですが待てよ・・・。そういえば2013年の2度目の北海道ドライブ旅行での事。ウトロの宿で出会った平泉からの元気な中年グループの方々が口をそろえて、「今は難しいが、もうすぐ車椅子でも中尊寺が自由に見学できるようになると思います。そうなったら是非車椅子で来て下さい」と誘われた事を思い出しました。
そこで「平泉・車椅子」とシンプルに検索してみました。常々、迷ったら地名とブログと記入して検索しましょう。思いがけないサイトに出会えますと書いていますが、今回は即、キンさんご夫婦の素晴らしいサイトに出会えました。
沢山の情報が詰まっています。一度に読んでしまうのはもったいないので、今少しづつ、読み進んでいます。
宿は、今回の旅で一番高い料金ですが、キンさんたちも泊まられたかんぽの宿一関
に決めました。キンさんのサイトには嬉しい事に、家族風呂の写真もありました。これなら、信ちゃんも温泉に入れます! キンさん、ありがとう。早速宿の予約と一緒に、家族風呂の予約もしました。
一関から仙台に一泊して友人に会い、福島に行こう・・・と考えならが、何気に「まつしま~の」と、松島の大漁唄い込み民謡「斎太郎節(さいたろぶし)」を口ずさんだら信ちゃんが「311では大変だったんだよね。行った事がないので以前とは比べられないけれど、松島の復興、見てみたいなあ」と言いました。私も、松島は行った事がありません。
ということで、一関から松島に向かうことにしました。
若い頃の森昌子さんの歌声で、「まつしま~の」をお聞き下さい。
斎太郎節 森昌子 Mori Masako
次回は、松島の宿探しです。
2010年5月、モスクワからサンクトペテルスブルグまでのボルガ川クルーズに申し込みましたがモスクワ近郊の大火事で飛行機の離着陸が出来ず、急きょスケジュール変更。以前から信ちゃんが行きたがっていたリバプールを中心に、英国鉄道旅行を楽しみました。
英国連邦からのスコットランドの独立が一時話題になりましたが、次に独立運動があるとすればウェールズかも。英国の南西部を占めるウェールズ地方は今でも、公共の施設の表記はまずウェールズ語、その下に英語となります。
(2010年5月 ウェールズ州の州都カーディフの中央駅)
