初めての自分たちだけの国内旅行:北海道 (1)
初めての長期の国内車椅子旅行は、宮崎と鹿児島の旅です。母親の看病に故郷宮崎県に帰郷する友人に連れられて行きました。この時は相手にまかせっきりだったので、ほとんど何も学びませんでした。ただ、飛行機に乗れたという自覚を与えてくれた、非常に重要な体験でした。
ここからが、初めての自分たちだけで計画をして実行した国内旅行のお話。行き先は旭山動物園と富良野です。
信ちゃん(夫)は病気になってから自然と、とても親しくなりました。以前から、動物は大好きでしたが、特に、動物園に行こうとか、水族館に行こうというようなことを言い出したことはありません。
そんな・・・。ある日・・・。
TVで、旭山動物園を紹介する番組を見ました。「信ちゃん、あそこに行きたい」。車椅子国内旅行が出来るチャンスです。
友人夫婦が数ヶ月前に旭山動物園に行ったという話をしてくれていたので、「私たちも行きたいの」と連絡をすると、「すごく面白かったが、展示方法の工夫から坂が多く勾配もきついから、あなた一人で車椅子を押しての見学は無理よ」と言われました。そこで、問い合わせをしようと旭山動物園のメールアドレスを探しましたが、電話番号は記載されていますが、メールアドレスはありませんでした。
私は節約家です。こちらの状況を説明するにはかなりの時間が必要。電話代もバカにはなりません。そこで・・・旭山動物園のウェブサイトを隅から隅までチェックすると・・・ありました、ありました。動物園をバックアップしているNPO法人を見つけました。メールアドレスも書いてあります。
そこで即、メールを送りました。すると、あっさり、返事が来ました。「旭山動物園に是非、来てください。お一人で車椅子を押さないで済むように、ボランティアの方に同行してもらえるように手配します」
今も、このような対応をして下さるかどうかは分かりません。問い合わせて下さい。
旭山動物園は現在、電動車椅子(20台)の貸し出しをしています。動物園のサイトで「車椅子」と検索して下さい。
この時お会いした男女二人のボランティアの方。余計な事は一切尋ねず(半身不随になった理由・どこから来たのかなど)、てきぱきとショウの時間とトイレの場所を最初に説明して下さってから、「ちょうど今からしろくまのショウがあるので見に行きましょう」と言って、信ちゃんの車椅子をどんどん押してくださいました。以来、ボランティアの方が居る観光地では、必ずボランティアのお手伝いをお願いしています。
教訓: 目的地が決まり、必要な情報が見つからなかったら、「車椅子」という単語を各種関連情報に足して、「何度でも検索をする」
欲しい情報が見当たらない80%の責任は「検索」の不備。
「車椅子旅行」を楽しむために「検索の鉄人」になりましょう!!