車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

ちょっといわき市まで、一泊車椅子旅行に。


 11月5日に、土浦までを追い求めて一泊旅行をした事は、前回の『チアリーダーを探せ』http://noripico22.muragon.com/entry/146.html で書きました。
 それから約10日後、土浦からさらに北上して、福島県のいわき市に一泊することになりました。夫婦で約40年近く仲良くしてきた友人憲ちゃんが突然この世を去り、彼の告別式に出席するためです。 
 憲ちゃんとはちょうど1年前、郡山でおいしい蕎麦をお昼に、もう一人の友人と一緒に4人で食べました。

 県外の人たちはもう、福島の事はれている。僕たちはもう何も期待しないでただを生きるだけ。原発の話はしない。でも、オリンピックの話もしないと言った憲ちゃん。今を生きると言ったのに、残念です。


 突然の事であり土曜日だったので、東京から福島に来る友人仲間はみな、宿探しに苦労しました。告別式の場所がいわき駅近くだったので、駅近のビジネスホテルを探したようです。私たちは今回はシンプルに、「いわき市・車椅子・宿」でネット検索しました。
 最初にヒットしたのは「かんぽの宿 いわき」です。

 ここには以前、宿泊した事があります。とてもよい宿でしたが、私たちが宿を選ぶルールは、
1)同じ宿には宿泊しない
2)一泊2食付きで1万円
です。急な旅行ですし、予算オーバーは厳しいです。


 そこでいつもお世話になっている、珍しい宿がよく紹介されているお気に入りのサイト「旅行と宿の」: https://www.clipit.jp にアクセスしました。
 まず・・・
1)左にあるコラムの、一番上の「場所」欄から、「福島県」を選択
2)次に、二番目の欄の「特徴」から「バリアフリー」にチェックを入れます。すると左のコラムの画面が変わり「市・区・町・村」欄が現れるので、「いわき市」をチェックします。
3)すると10軒の宿がリストアップされました。あ・の・有名常磐の宿「モノリス・タワー」もありましたが、もちろん。そんなところは高値の花。私たちの予算に合った宿はどこだとチェックしてゆくと・・・ありました。


 ゆったり館いわき。

 福祉プラザならば、車椅子の心配はありません。価格も、素泊まりだと一般は4,620円ですが、障害者と高齢者は3,080。朝食は870円。夕食を併設されたレストランで食べることにすれば、2人で1万円ちょっとで済みそうです。
 問い合わせをした所、「ちょうど洋室が1室だけ空いていました。よかったですね」と優しく言われました。


 宿のですか?
 どこもかしこもスペースたっぷり。広々とし過ぎていて、照明は明々としているのですが信ちゃん(夫です)と「幽霊がでそうだねえ」と思わずで会話をしながらレストランから部屋までの大きな長~い渡り廊下を歩きました。再訪はないでしょう。


 告別式の後に憲ちゃんをしのぶ会が、郡山で開かれました。友人はみなそちらに流れましたが、私たちは寄らずに自宅に向かいました。会場が、地下にあるレストランだったから。このような時には、車椅子なのが残念です。


 いわきの高速の入り口で私は信ちゃんに「高速のサービスエリアで食事をしたくない」とたら、いつもは「駐車場やトイレの心配がない」ので、サービスエリアが結構お気に入りの信ちゃんですがあっさり、「いいよ。でもこの辺、何もないね」と応えました。
 確かに、高速の入り口にお店などなさそう・・・と、思った時、食い意地の張った私を神様は見捨てなかった。「」と書かれた旗が風になびいているのを見つけました。



 信ちゃんはなんと、200gのトンカツ定食をペロリと食べました。とても美味しかったそうです。その上、以前我が家の近くに住んでいたと言う美人の店員さん。車椅子を車まで押してくれました。店に入るまでは何~となく気分が沈んでいたのですが、美味しい食事と優しさに元気を貰い、途中ストップすることもなくすいすいと高速を走って帰宅しました。


 実は私。出発三日前に風邪を引き、人生!いわきに行く前の三日間で60時間近く寝ました。起きていたのは信ちゃんの食事の用意と宿探しの時間のみ。

 体調が万全ではなかったので、せっかくのトンカツも十分味わえませんでした。

 く


 みなさま、寒さが続きます。くれぐれもお風邪を召しませぬよう。


 中華街の隣り合わせにある、マンチェスターのゲイタウン。QUEENはどこでもいつまでも人気があるのですね。フレディー・マーキュリーのそっくりさんバンドのコンサートのポスターが貼られていました。最近はそっくりさんバンドとはいわず、トリビュート・バンドと言うそうです。トリビュート(捧げる)バンド。いい表現ですね。

(2017年5月)














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