車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

ゴチャゴチャ言わずもやもやせず、恐竜博物館へ

 今年最初の車椅子旅行には、長野県上田市の無言館に行く!

を高々と揚げた手を、先週、迷いに迷って下ろしました。上田市まで行くならばやっぱり、途中の縄文遺跡をいくつか回りたい。それには一週間は欲しい。うん。今年車椅子旅行の日程としては、ちょっと長いのでは。
 などとブツブツ言う私に、信ちゃん(夫です)が言いました。
 「僕、前からずっと行きたいと思っているがあるんだけれど」
 「どこ?」
 「恐竜博館」
 
(そうだった。信ちゃんは恐竜大好きでした)
 「どこにあるの?」
 「福井県」
 
(げっ、めちゃ遠いやん。それに福井県って、まだ行った事がない!?)


 早速、恐竜博物館に問い合わせのメールを送りました。
 翌日、丁重なを頂きました。


「JR福井駅から「えちん鉄道、永平寺勝山線

をご利用いただいて勝山駅までお越しください。
えちぜん鉄道では、前日までに「お客様フリーダイヤル 0120-840-508」に連絡をすると、スロープなどを用意してくださるそうです。また、時間帯によっては、線路をまたぐ場合もありますが、スロープを使って車椅子を押すお手伝いもするそうです。福井駅から終点の勝山駅につきますと、勝山駅でもスロープの用意をしてくださるとのことです。
勝山駅から当館までは、バスをご利用いただくのですが、バスも事前に(前日までに)連絡すると車椅子に対応したバスを用意してくださるとのことです。
大福 0779-88-1331」
 ありがたい情報です。ただこのメール、むやみと「するそうです。とのことです」が使われていて、へそ曲がりの私は思わず「しないこともあるのですか?」と聞きたくなりました。(すみません)


 福井駅までのルートですが、信ちゃんと一日かけてのんびり、往路は「米原」経で福井まで行き、翌日一日、恐竜にご挨拶してその夜も福井。翌日は金沢にのんびり出て、金沢で一泊してから東京へ戻る事にしました。手数と時間を考えると、金沢経由往復の方が合理的ですが、二人とも、同じルートを取るのが好きではないので時計りにしてみました。
 金沢の車椅子旅行ではなかなかな(恨みに近い)思い出があります。生意気に香箱カニの解禁に合わせて出かけました。まだ電動車椅子ではなく、私が自走式の手動車椅子を押していました。若かったのですね。今回、坂の上にある兼六公園に行くか止めるか。金沢行きの列車の中で考える事にします。
 恨みの金沢での顛末は、これをお読み下さい。

 フリーウィールは持って行くので、石畳には苦労しないはずです。前回の金沢では、石畳に苦戦しました。フリーウィールについて存知ない方は、これを読んで下さい。

 今回の旅にフリーウィールを持って行くかどうかと尋ねた時、信ちゃんの最初の答えが
 「フリーウィールが一番力を発揮してくれたのは、野付半島の悪路を進んでネイチャーセンターに行った時だよね」でした。
  
 「鹿の親子が居たね」
 「居た、居た。見た。見た」


 旅の思い出は尽きません。コロナに巻かれてコロコロ、グダグダしている場合ではない。
 10月8日、出発します。恐竜は信ちゃんにまかせて、私は今ひたすら、何を食べようと妄想を膨らましています。とても幸せです。
 日野正平さんが自転車で全国を巡る、大好きなBSのテレビ番組「とうちゃこ」は今、北海道を走っています。一昨日は鹿追町を通過しました。
 鹿追町。神田日勝のこの絵がまた、無性に見たくなりました。

(札幌道立近代美術館蔵)

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