車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

地図に高低差表記を! エレベーターに鏡を!

 アルバイトがこの2月末で契約切れになる事を報告すると、信ちゃん(夫です)が最初に言った言葉。
 「の人に会いたい」
 「どうして?」
 「わがままなのりちゃん(私です)を今まで面倒見て下さりありがとうと、直接お礼を言いたい」
 ということで昨日、アルバイト先の赤坂で殿と三人で、ランチをしました。
 赤坂と言えば、韓国料理店が多いところ。「赤坂・バリアフリー・韓国料理」と検索して一番初めに出てきたのがこのお店でした。TBSが近いこともあり、韓国のスターのサインが壁一面に張ってありました。

 味はどうだったか?
 
 バリアフリー度は?
 正直、電動車椅子では通路が狭くて苦労しましたが、置いてある箱をどけてくれたり、後ろから押してくれたりと、とても親切にしてもらったので、です。
 テーブルの上に置かれた食べ放題のキムチがおいしくて、お土産に買って帰りました。


 赤坂には地下鉄で向かいました。明治神宮前駅で乗り換えて、千代田線に乗って行きました。千代田線はまだホームドア化が進んでおらず、信ちゃんは階段の脇の狭いホームを進むのは、「怖かった」と言いました。
 明治神宮前駅エレベーターの正面は、になっていました。
 
 私は一瞬、どういう事か分かりませんでした。
 そしてすぐに、信ちゃんの言葉を理解しました。


 信ちゃんはエレベーターに乗ると必ずスペースがあり、乗客が私たちだけだとエレベーター内でーンします。もちろん、正面を向いて降りられるからです。それ以上に、人とぶつからない事に、いつも出来るだけ細心の注意をしています。
 なので
 乗った時と同じ方向を向いて、つまり後ろ向きのままエレベーターから電動車椅子で降りる時には、必要以上に(と私が思う)声を上げて
 「大丈夫。このま降りても大丈夫?」と聞きます。
 私は、「まっすぐよ」とか「少し左に切って」とか、その場その場で指示します。
 エレベーターの前にがあると、信ちゃんはいつも以上に慎重に降ります。


 そうか、そうだったのか。
 これまで「バリアフリーマップに高低表記を」と言い続けてきましたが、これからは
 「正面にが付けられる構造のエレベーターすべてにを」と言い続けます。
 エレベーターに乗るときには信ちゃん。私がくっ付いていたので、今になってエレベーターのの重要性を認識しました。


 さて以前、寝台車のバリアフリールームに乗りたくて石見銀山に行った時

に出会い、とてもお世話になった素敵なサイト

 久しぶりに見たら、さらにパワーアップしていました。
 そして今回、直接お会いした事はないのですが、北海道の大好きなバリアフリーの宿

を通して知り合った、滋賀県在住の旅行が大好きな車椅子生活者の成喜さんのサイト

も、実に貴重な情報満載です。PWCはpowered wheelchair、電動車椅子の事です。
 このような車椅子旅行者目線からのサイトが全国に広がるといいですね。


 このようなサイトはありますが、内容の豊かさはまだまだばらばらですから。


 最後にもう一度。
 「エレベーターにを」


 石見銀山旅行の時、まずサンライズ出雲で出雲に到着。出雲大社にお参りしました。大社の正面は階段になっています。どうしようと戸惑っていると、犬の散歩のご夫婦が「こちらから行けますよ」と教えてくださった、一般の人はまず通らない社殿に向かう裏道の途中で見つけた池です。

(2014年5月 出雲大社)

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