車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

実は突然、久米島に行って来ました。(三)

 めちゃめちゃに船酔いをして、私は胃を空っぽにして、久米島に到着しました。
  あれほど苦しんだ船酔い。地上に足を下ろすと即、消えます。


 乗り物から降りると信ちゃんが一番最初に直行するのはです。のんびり所要を足していると、船や飛行機の到着時間に合わせて出発する市内への、接続バスなど通常は間に合いません。旭川空港では優しいANAの方がバスのドアを押さえ、優しいバスの運転手さんが出発時間を融通してくださいました。
 久米島では初めから、路線バスの時間には間に合わないと思っていました。
 次のバスにすればいい? いえいえ、それは無理です。

 1日に運行される数は6本。1本逃すと次は3時になります。


 船から乗船の時と同じようにプロの手で地上に信ちゃん(夫です)は運搬して貰いました。同じような写真ですが、これは下船の写真です。

 さてさて、持つべきものは優しく賢い友!
 友人の手配で、ホテルまで乗せていただく私たち専用のバンが、埠頭に待っていました。


 ホテルに到着すると、玄関の脇に、これが待ってくれていました。

Chair Boat(チェアボート)です。砂浜だけではなく水陸両用なので、これに乗れば海の中もスイスイです。


 このチェアボート、

沖縄初の水陸両用車イス、チェアーボート。
鉄工所からへと、さまざまなアイディアを製品にする志に溢れた、沖縄県南風原大名にある大名鉄工所の島袋さんの深い思いから、2006年に生まれました。その誕生物語は、とても興味深いものでした。


 どうやってトを見つけたか、ですか?
 それはもう、私がネットブラウジング・オタクで高度な検索の結果・・・・だからではなく、シンプルに「久米島・バリアフリー・画像」と検索したら、このようなページが見つかったのです。

 早速、久米島観光協会にメールを送りました。するとすぐに「ホテルにお届けしておきます」との返信がありました。
 沖縄本島のサイトを見ると、レンタル料が必要ですが、久米島観光協会は無料で貸し出してくださいました。


 久米島にある久米島馬牧場 - 久米島馬牧場 では、このように馬と水中散歩が可能で、馬がチェアボートを引っ張ってくれることもあるそうです。

 信ちゃんもこのようにチェアボートに座りホテルの方に、砂浜まで三日間の滞在中、二度連れて行って貰いました。


 海老好き信ちゃんの久米島でのもう一つのお目当て。それは車海老です。
 ホテルから歩いて30分ほどの観光名所畳石

の帰りに、ちょっと足を伸ばして車海老の養殖場

に寄りました。二人で養殖場を覗いていると、男性が近づいてきて、「車海老はなのだよ」など、気さくにいろいろ話をして下さいました。そして最後に「よかったら試食して行きなさい」と。
 やったね。
 道路の反対側の事務所に行き、


生の車海老を食べさせてもらいました。事務所までは急なスロープでしたが、行きも帰りも、大柄の社員の方が車椅子を押してくださいました。

 この時期、生の車海老はなかなかクチに出来ないそうです。
 私たちは、幸せ者です。
 子である事で、普通の観光客の方よりもみなさん、気軽に優しく声をかけてくださるのではと、勝手に喜んでいます。


 久米島での楽しい車椅子旅行は、まだ続きます。


 ウェストロサンゼルスの丘の上に建つ、ザ・ゲッティセンター | Visit California からフリーウェーを見下ろすの図。日本はいつになったらアメリカのように、有料高速ではなく、無料(フリー)高速になるのでしょうね。

(2008年 1月 ロサンゼルス・ザ・ゲティーセンターの丘から)

×

非ログインユーザーとして返信する