車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、13年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

ManchesterとSwedenの楽しい車椅子旅行(4)

 今回は、TAXI TOUR報告の前半です。


 ヒースロー空港で車椅子を飛行機に積み忘れられて、初日、マンチェスターに着いたら車椅子がない。マンチェスターで4泊して、スエーデンのヴィスビューまで飛んだら、その日にマンチェスターのコンサート会場でテロ。ヴィスビューではに悩まされ続け、信ちゃん(夫です)のお尻は火の車。私が車椅子用のクッションについて配慮があれば、火の車は避けられたと反省し・・・など書き連ねると、「あれ、このブログは楽しい車椅子旅行の話ですよね」と言われそうですが、もちろん・・・このブログは、「車椅子旅行」のお話です。


 帰国後、今回の旅で信ちゃんと「一番楽しかった」というか、「いろいろあったがManchesterとSwedenに行って一番満足した」体験は何だったと話をした時。30年来の友人に会えたこと、40年ぶりのスエーデンでの青春の思い出の追体験は当然ですが、二人で声を合わせて出した答えは
 TAXI TOUR
でした。


 2010年のイギリスとスコットランドの鉄道旅行で寄った、念願のリバプール。信ちゃんはがっちりぴったりビートルズ世代ですから、リバプールのビートルズのゆかりの場所を巡るTAXI TOURでは、一瞬一瞬を楽しみました。

 まだ電動車椅子ではなく、普通の折りたたみ式だったので、信ちゃんは車椅子に乗ったままTAXIに乗車。スロープを使って、がっちりした運転手さん(下の写真)がゆかりの場所に到着する度に、信ちゃんの乗った車椅子を車から降ろし、また乗せてくれました。信ちゃんにとっても私にとっても、と~ても楽ちんでした。


 これに味を占めた私たち。マンチェスターでも人気のTAXI TOURがある事を知り、申し込みました。料金は二人でも三人でも同額なので、マンチェスターの友人も参加することになりました。


 スエーデンのヴィスビューとストックホルムでは、TAXI TOURがお勧め観光リストに入っていなかったので考えませんでした。ですが石畳だけではなく坂の上り下りに気味だった私。ヴィスビューの三日目。朝ご飯を食べながら「信ちゃん、今日は自分たちで歩き回らず、TAXIで回ろうよ」と提案しました。


ヴィスビューにも、TAXI TOURってあるの
ないよ。でも1時間貸切して、城壁の外も回って見たくない?
もちろん。すぐにフロントに行って、貸切が出来るか聞いておいでよ
は~い


 一時間後、孫が3人という女性運転手、モナさんのTAXIがホテルの入り口に到着しました。いつもは運転手さん一人で車椅子をトランクに乗せてもらうのですが、電動車椅子の重量は27キロ。久しぶりに私も手伝って「よいしょ」と持ち上げました。
 信ちゃんは助手席に座って、ご満悦です。
 下の写真。自分たちでは登りきれなかった、ヴィスビューで一番高く、一番美しいと言われる展望場所で信ちゃんが助手席から撮ったもの。遠くにバルト海が見えます。

 城壁の外は、こんな感じです。13世紀に建造された、保存状態が非常によい城壁ですが、一か所、一度壊されて再建された場所がありました。「14世紀から17世紀までデンマークに支配された時、自分の威光を示したくて13頭の馬を並べて入城させるためだけにデンマーク王に壊されたの
 モナさんのちょっと悔しそうな説明に、二人で大きく頷きました。

 消費税が28%の物価高のスエーデンでは、出来るだけ節約をと心がけました。ですが、ストックホルムでも思い切ってTAXIを一時間貸切り、市内観光をお願いしました。
 アフガニスタン難民だと言う運転手さんは、運転がとても丁重でした。信ちゃんがカメラを構えると、すぐにスピードを落とし、せまいでこぼこの石畳の路地にもどんどん入り込み、車椅子では絶対に体験できない場所を案内してくれました。


 ヴィスビュー、ストックホルム。共に比較的小さな街だったので、それぞれ1時間の車から降りる事のない観光に信ちゃんは疲れることもなく、実り多いものでした。


 人気のマンチェスターのTAXI TOURには、2時間・3時間・4時間コースがありました。松・竹・梅とあれば、平均的日本人としてはやはり「」でしょう。ということで、3時間コースをお願いしました。


 さあて、マンチェスターのTAXI TOUR。何が待っているのでしょう。 


 これまで海外都市での観光では、「ホップオンホップオフバス」(市内の名所を定期的に回るバスにポップオン、ポンと乗って、気に入った所でポップオフ、ポンと降り、見学が終わったら、またポンとバスに乗って次の名所へ)にお世話になっています。日本にも似たようなものが登場しましたが、値段が高いのはともかく、車椅子がめちゃめちゃが立ちますバ・カ・ヤ・ロ・ウです。


 エディンバラでもグラスゴーでお世話になった、「ホップオンホップオフバス」。
 ストックホルムでも見かけました。バスの形も色も同じで、もちろん車椅子OKです。

(2010年 英国グラスゴー)