車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

東北の縄文遺跡・車椅子ドライブ旅行のみっけもの(1)

 さっき、帰宅しました。(2週間ほど前の事です


 11日間の車椅子ドライブ旅行で、出来るだけ沢山遺跡を見て、縄文文化に触れたい。そう思うあまり、遺跡を求めて毎日移動した結果、車椅子運転手の信ちゃん(夫です)に
 1,693キロ
走破させてしまいました。
 8、背中の右下が痛いと言われ、「すわ、膵臓に何か?」とれおのきましたが、ずっと背中をさすっているうちに眠りに入り、翌朝、
 「どう?」
 「痛みが取れた」
 


 ここまで書き、旅の疲れが回復したら続きを書き上げ投稿しようと思っていたら、台風21号が大阪を襲い、北海道に台風と地震が襲い、一週間が経ちました。地球っている。そんな一週間でした。


 今回の車椅子ドライブ旅行もいつものように、実りある、楽しいものでした。
1) 遺跡はどれも凄いし、学芸員の方はみな優しかったし
2) 日本海の魚はめちゃ美味しかったし(特に真鯛の刺身)
3) 十和田湖も田沢湖も穏やかで美しかったし、途中で前から見てみたいと思っていた玉川温泉の地獄のような源泉からモクモク湧き上がる白煙も

車の中からだけだけれど見れたし、
4) 19号、20号台風をうまくすり抜け、六ヶ所の遺跡見学は遺跡は小雨が降っていたけれど、後はどこも晴れ。我が夫婦の晴れ男、晴れ女伝説は守られたし、
5) 東北に住む、40年来の友人たち(山形遊佐町、青森市、福島市)や、信ちゃんに紹介したかったアルバイト先で知り合った素敵な若い友人にも仙台で再会出来たし・・・


 そんな中で信ちゃんが今回特に気に入ったのは、最初の予定に入っていなかった遺跡でした。予定では、福島市内で親友に会った翌日、神経を通常よりも使う高速の運転が好きではないのでいつもは高速を使わない信ちゃんですが、高速で一気に東京に戻る事にしていました。


 と・こ・ろ・が・・・
 「遺跡を巡って来た」話をすると福島の親友が、「福島にも福島が誇る遺跡があるから、ぜひ見て帰って。知人が学芸員をしているので声をかけとくよ」と言いました。
 夕食後宿に戻り、愛用のiPadで調べてみると、福島にも数多く遺跡があります。その中で親友の一押しが「宮畑遺跡」でした。市民からの愛称を募集して「じょーもぴあ宮畑」

と、遺跡のイメージからほど遠いネーミングだったので、一瞬怯みました。
 信ちゃんを「師匠」と呼んでくれる親友の強い勧めでなければ、「次の機会に」と考えたかもしれません。


 翌日、当初の出発予定より少し早めにホテルを出て、めざすじょーもぴあ宮畑」に向かいました。住宅街を抜けて進むと、予想よりもはるかに大きな遺跡が目の前に広がりました。

 学芸員さんの丁重な説明を聞きながらゆっくり遺跡を回り、学芸員さんがここを一番お見せしたかったのですよ、という「露出展示棟」へと向かいました。

3,500年前に祭りに使われた大量の縄文土器が見つかった場所を、発掘調査そのままの状況で展示しています。
 建物の中に入り・・・私は一瞬、行った事はありませんが、小さな小さな兵馬俑:秦始皇帝陵博物院 に入ったらこんな感じかなという思いがしました。
 中に入って最初に目についた事。それは、この写真には写っていませんが右側の階段に車椅子昇降機が備えられていたのです。

 信ちゃんはそれに気づいたで私を振り返りました。私もを返しました。


 福島県内、近隣県に住まわれる車椅子生活者のみなさん。まだ「じょーもぴあ宮畑」にご縁がなかったら、ぜひ、お出かけください。ここまで車椅子に優しい遺跡は、今回初めてでした。三内丸山遺跡は正直、車椅子への配慮はあまりなく、ボランティア・ガイドの方も最初からあなたたちは勝手にやって、という感じでした。


 遺跡の車椅子昇降機。それはそれは、今回の車椅子ドライブ旅行でのお~おきなけもんでした。


 えび大好きの信ちゃんがしっかり写真に撮りました。

(2017年5月 ストックホルム中央市場)

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