車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

3年越しのドナウ川クルーズの旅、確定!(1)

 私たちには「旅」に関する、達成したい目標がありました。
 「必ず、以前一人で訪れ心打たれた場所に相手を誘い、二人で一緒にその地を再訪する。同じ思いを体験・シェアするために」


 舞台サウンドエンジニアの信ちゃん(夫です)は、日本全国をツアーで回って来ました。そして好奇心溢れる信ちゃんは、旅先でミュージシャンやスタッフ。さまざまな人たちと、実にさまざまな経験を、楽しんできました。そんな時の旅先で信ちゃんはいつも、私にいろいろなお土産を買って帰って来てくれました。
 ミュージシャンの一人の方と借りたオープンのレンタカーで小豆島巡りを楽しみ、醤油とオリーブで染めた革製のポシェットを嬉しそうに持ち帰ってくれた時の事は、とてもよく覚えています。広島から北上して日本海に面した道路の脇で、その日捕れた「松葉ガニ」を安く購入。その日の公演場所だった中学校の体育館の裏で、一人お腹いっぱい食べた話。「今どこだと思う>」と公衆電話から弾んだ声が聞こえて来た、指宿の砂場温泉
 いずれも魅力的ですが、そんな日本各地をすべて網羅するのは無理。なので、日本バージョンは諦めました。
 それに脳出血で倒れた2005年以降は旅はいつも、二人で続けて来たので、再訪する必要はありません。
 ですが、海外に関しては信ちゃんに一か所、私に二か所、それぞれ一人で旅(仕事も含めて)をした場所がありました。そして、その場所を是非して、信ちゃんにとっては私に、私にとっては信ちゃんに見せたいという場所が。
 ということで、5年前から「旅に関する達成したい目標」実現のための車椅子海外旅行が始まりました。
 最初はスエーデンのゴットランド島にあるヴィスビュー。信ちゃんの青春の地です。
 ヴィスビューだけではもったいないので、30年ぶりに会う友人が暮らす、イギリスのマンチェスターとスエーデンの旅を組み合わせました。5回にわたり連載しました。
 その中でも、車椅子旅行でのおそらく、「最大の危機」の顛末は、この投稿で書きました。

 次に、私が20代初めに留学していたスペインのバレンシアに。同じAirB&Bの宿に二年連続してそれぞれ、10日間滞在しました。
 ここでも問題が発生しましたが、その顛末はここに。

 正直、車椅子での自由海外旅行。年齢と共に、段々「しんどく」なって来ました。しかし、今回のコロナ騒ぎでの、二人で再訪したい「ブダペスト」行きには、正直参りました。正直、疲労困憊しました。それでも、優秀な大学の後輩が資料作りを手伝ってくれ、なんとか帰国前72時間のPCR検査陰性証明書を貰えるミュンヘンのクリニックもみつかり・・・3年越しの夢が叶うと、幸せな気分になっていたのですが。
 あんまりです。ロシアの上空が飛べないのは分かっていましたが・・・
 一瞬弱音を吐きそうになった3日前の、これまた顛末を、(2)で書きます。
 4月21日に出発してミュンヘンに1週間滞在し、その後、ドナウ川クルーズに乗り、念願のブダペストを二人で訪れます。
 続く。

去年の春の、ある日の散歩先で。

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