車椅子旅行の理想の宿とは:2016年北海道編(2)
大きな期待を胸に、4度めとなる今回の北海道車椅子ドライブの旅で「完全バリアフリーホテル」と銘打った宿に、私たちには大金の、一人2食付で12,000円を払い宿泊。残念ながら、二度目の訪問はないと考えた経緯を
で書きました。
今日紹介する宿「富良野ホステル:FURANO HOSTEL」の口コミは、こんな具合です。この春までユースホステルだったので、自分で他のブログを検索される時には、「富良野YH ブログ」で検索をして下さい。
三人旅さんの写真・コメントにもありますが、ドアには紐がついていて開けやすい。信ちゃん(夫)は、「ドアの内側に、車椅子から届く高さにドアを押しやすいように四角い板が貼ってある。それを押すとスムーズにドアが開く」と嬉しそうでした。
ホステルですから、部屋にトイレとユニットバスの部屋は1つ。車椅子が自由に出入りできる部屋には洗面台だけで、お風呂はついていません。ですが、お風呂場は2か所あり、一つにはな、なんと、バスリフトが備わっていました。もう一つのお風呂にも、通常、車椅子の方が問題なく入浴されるそうです。
バスリフトは信ちゃん、初体験! わあわあ叫びながらもちゃんと入浴出来ました。
ここは、北海道を旅行する車椅子旅行者の間では、超・超・超有名な宿ですが、宿のタイトルはあくまでシンプルに「地名」と「ホステル」の文字のみ。HPの部屋の説明にさりげなく車椅子の方でも宿泊出来ますとありますが、どこにもバリアフリーと声高に書いてはありません。ですが実際には、見事なまでにバリアフリーの宿です。どこでも車椅子で自由に動き回れ、信ちゃんは大感激でした。
車椅子旅行者が理想とする宿を客観的に評価するには、1)場所、2)価格、3)設備、4)運営者(母体)、5)客層などなど、いろいろなマトリックスがありますが、この宿には何よりも、私たちが旅の宿に求める「個性」が溢れていました。
ということで「富良野ホステル」は私たちにとって、理想に近い宿でした。
ただ、ちょっと生意気な事を言わせて頂ければ、宿の「個性」はスパイスのようなもの。これまでホステルはもちろん、ペンションにも泊まった事がなく、金銭的に余裕がある。そんな、車椅子旅行初心者の方には・・・どうでしょう。お勧めするのに、ちょっと戸惑いが・・・
結論を出すのは、難しいです。
北海道にはもう一つ、車椅子旅行者に評判の「和みの風」という宿があります。私たちは宿泊した事がありません。一泊2食付9,300円ですので、「あすなろ」が没個性だとすると、料金的にも個性的にも「あすなろ」と「富良野ホステル」の間のような宿でしょうか。
自由旅行ならば、車椅子旅行者であろうとなかろうと、スパイスの効きまくった宿に泊まらなければ派の私たち。以前、ライダーご愛用の「とほ宿」
を紹介しました。
今回偶然、こんなサイトを見つけました。次に北海道に行く時には、この中から宿を探してみよう。楽しみ!!
サンディエゴは、車椅子にとても親切な街です。バルボアという動物園もある広大な公園には、無料のトラムが約15分毎に巡回しています。このトラムには何度もお世話になりました。
(2009年1月)