車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

北海道車椅子ドライブ旅行から帰宅して。

 北海道旅行は8月18日から9月4日まで、楽しく過ごす事が出来ました。東京は天候が不順で大変だったと聞きましたが、信ちゃん(夫です)と私は共に、「お天気夫婦」。2回の移動日と、2つの宿でそれぞれ二日滞在して宿でゆっくりさせてもらった2日間以外、観光や買い物などに出掛ける時に、雨に降られる事はありませんでした。「あれ、雨だ」と朝食の時に思っても、出発の9時半になると、雨が止んでくれました。


 ドイツの旅の報告。まだ書きたい事が沢山残ってはいるのですが、今日は「北海道の旅と、そのの報告」をします。
 ドイツではミュンヘンの宿でも、ドナウ川下りの船内でも、外出時は車椅子でしたが、トイレには、室内を信ちゃんは自分の足で歩いて行きました。


 ところが北海道では私、大失敗をしました。
 出来るだけ車椅子に優しい宿をと考え、結果、室内をほとんど歩かずに信ちゃんを過ごさせてしまいました。さらに、自宅でも旅行中でも必ず毎朝、きまった手と足のマッサージを含む運動をしているのですが、私、歳を取ったのでしょうね。大事なマッサージや運動、手だけは車椅子の乗ったまま出来るので忘れませんでしたが、足はなんとなくやり過ごしてしまっていました。要は、「なまけた」のです。
 「なまけた」結果は、厳しいものでした。以下は、先日友人たちに送付したメールのコピーです。


「北海道旅行の顛末」
 北海道から帰宅した次の日(9月5日)、信ちゃんは床に倒れて起き上がれなくなりました。理学療法士と看護師に即連絡。救急車をお願いしてとにかく、救急隊の方にベッドの上に寝かせて貰いました。
 どこを触っても痛がるので、腰を打った可能性がある。ケアマネージャーに連絡して養護タクシーを手配。レントゲンをと考えたのですが、本人がとにかく「様子を見たい」と目をつぶり、寝始めました。
 3時間後、信ちゃんがポコっとベッドから起き上がりました。
 しかしそれ以後、今もまだ歩く事が出来ません。車輪のついた椅子で室内を移動して、ベッドで食事を続けています。
 今日、若い友人に自宅まで来て貰いなんとか椅子から車椅子に移動させ、定期健診に行きました。場所は、自宅から車で30分ほどの、リハビリで6か月近く入院した病院です。

 いつもは診察室の前で車椅子から降り、歩いて入ります。今回は、車椅子に乗ったままです。
 倒れて以来17年、ずっとお世話になっている担当の先生が、車椅子に座ったままの信ちゃんの手をがっしり握り、「上の方を見ながら立ってごらん」と言われました。信ちゃんはそれまで「怖い、痛い」など泣き言を言っていたのですが、なんとか車椅子から立ち上がりました。
 それを見て一言。「歩けるようになるよ」と先生は大きな声ではっきりおっしゃり、最後の挨拶で「2か月後の定期健診、楽しみにしている」と言って下さいました。
 私は「それまでに歩かせてみせます」と自分に言い聞かせるようにはっきりと言い切りました。
 さあこれからの2か月、信ちゃん、二人で頑張ろうね。


 私が何度いろいろと提案しても「痛い、怖い、ダメ」を繰り返していた信ちゃん。先生の「歩けるようになるよ」の言葉に、本当に安心したのでしょうね。相変わらず「痛い」は繰り返しますが「怖い、ダメ」は減りました。


 これからもまだまだ、信ちゃんと車椅子旅行を楽しみたい場所があります。来年の北海道もですが、先日TV番組を見ていて、以前恐竜博物館で訪れた福井県に、「7万年の年輪」が見られる年縞博物館:

がある事を知り、信ちゃんは大きな関心を示しました。博物館は縄文ロマンパーク

の中にあります。なになに?縄文博物館もあるようです。
 以前何度も投稿したように、私たち「縄文オタク」です。これはゆかねば。
 はっきりした目標があれば、信ちゃん頑張る。私も頑張る。


 大好きな中富良野にある富良野ホステルの早朝。

(2022年8月30日朝5時 中富良野)
 5分後には、空が激変しました。

(2022年8月30日5時5分 中富良野)

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