車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

バレンシアはどこまでもflatです。行って来ます。

 突然ですが今から10日間の、スペイン・バレンシア短期滞在旅行に出発します。


 バレンシア行きはもうずっと考えていた事でした。


 一年前、信ちゃん(夫です)のの思い出の場所、スエーデン・ゴットランド島・ビスビューを訪問。40年以上ずっと「いつか一緒に行こうね」と言っていた約束を果たしました。

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 今年は、私のの思い出の場所です。


 家族と少々ギクシャクしていた二十歳過ぎの私は、を考えました。費用は、ぎりぎり1年ならばなんとかなるという額が貯まっていました。せっかくだから語学留学でもしよ~うか・・・。世界放浪の旅も魅力的でしたが、そんな旅を決行する根性は持ち合わせていませんでした。今なら、どうするかなあ?
 次は行き先です。
 そんな頃親友が「面白かった。あなたもきっと気に入るよ」と、ある本を貸してくれました。それまでまったく縁がない内容の本でしたが、表紙の写真が気に入りました。ラファエルの肖像画のような美男子です。

 大して深く考えもないまま読み始め、そして・・・ーザレのに一気に取り込まれました。


 パリ(フランス語)にしようかな、ウィーン(ドイツ語)かな。やっぱり英語が通じるからロンドンかな。
 色々迷う中でスペインはまったく視野に入っていませんでした。それに、ーザレはスペインはスペインでも、首都マドリッドではなくバレンシア「そもそもってどこよ」から始まったものの、調べれば調べるほど、バレンシアは興味深い街でした。
 最初に思いついたのがバレンシア・オレンジ。次に知ったのが、バレンシアはPaellaの発祥地だと言う事。 

 さらに地中海に面しているので魚がおいしい。ディズニーランドから広がったチュロス

も、バレンシアが発祥の地です。


 常々「きるために食べるのではなく、べるために生きる」と言っている私としては、バレンシアこそ私が住むべき街だと思いました。スペイン語のスの字も知りませんでしたが。


 結局、ーザレの事などとんと忘れ、世界各国から来た仲間と幸せな1年間を過ごし、おいしいものを食べまくり、ワインを飲みまくり、そしてな、なんと・・・
 帰国後4日目に、信ちゃんに出会いました。



 初北海道車椅子旅行(ドライブではありません)でお世話になった、イタリア料理がおいしい宿の前菜サラダ。あの頃の信ちゃんはまだ自由に車椅子から乗り降りが出来ませんでした。それでも旅を、私は決行しました。ずいぶん無理をさせてしまったと、今ではちょっぴり殊勝な気分です。

(2007年9月 北海道・富良野)

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