車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

ちょっと一息。嬉しかった事をご報告(in Roppongi)


 一昨日、六本木に行きました。六本木四丁目近くにある、眼鏡屋さんに行くためです。


 80年代、90年代の六本木は、華やかな夜の社交場でした。議員会館が近く、料亭も多く、大型のキャバレーなども残っていた隣りの赤坂が「大人の遊び場」だとすれば、六本木は外国人の姿を一番目にする、「時代の最先端を目指す、才気あるれる若者の遊び場」だったと思います。
 渋谷や新宿に比べるとどの店も高くて私たちには手が届かなかったのですが、仕事先の事務所が六本木にいくつかあったので、仕事の打ち合わせを兼ねて六本木で飲むことも、そこそこありました。当時はまだ珍しかったタイ料理屋さん、ギリシャ料理屋さんなど世界各国の料理が食べられる特別な場所でもありました。


 前々から信ちゃん(夫です)は、六本木4目の交差点近くにある

に行きたいと言っていました、
 「あの店で買ったメガネの手入れをして貰いたいんだ」
 「高い店だったよね」
 「うん、でもきっと気に入ったのがあると思う。今かけているこれ、あそこで30年以上前に買ったDunhillだよ。高くても長く使うからもったいなくないよ」

 一昨日はの気持ちのよい日だったので、電車と地下鉄を乗り継いで六本木に行くことにしました。
 店員さんとゆったり昔話をしながら信ちゃんが決めたのは、初めて知ったブランド「アイシーベルリン」でした。軽量でねじを使わぬ、手作りの製品です。

 軽く5万円を越す値段に一瞬ました。ですが、信ちゃんの事です。大事に大事に使ってくれるに違いありません。とても似合っています。


 久しぶりの六本木なので、どこで食事するか迷いましたが、電動車椅子で入れる店はなかなかありません。そんな時、40年以上目にしていながら入った事のない店が目に入りました。六本木の「ど真ん中」。四丁目の交差点にある「アマンド」


です。アマンドの前ではよく待ち合わせをしましたが、高いので、中に入って待ち合わせをした記憶はありません。入り口がスロープになっています。
 「車椅子ですが」
 「二でしたらご案内出来ます」
 一階のフロアから二階へは、階しか見当たりません
 「???」
 「一度外に出ていただき、ビのエレベーターにお乗り下さい。店員がご案します」

 写真の左のビルの入り口にエレベーターはありました。2階に降りるとそのまま、店内になります。
 食事の途中で信ちゃんが「トイレに行きたいから、見てきて」と言いました。
 初めての場所のトイレではいつも、私がまず斥として下見をするのが習慣になっています。
 トイレに行き、ました。入り口を開けると右手に個室があります。個室のドアが、スラド式になっていました。
 「信ちゃん、信ちゃん、ここのトイレ車子で入れるよ!」
 ゆっくり四丁目の交差点を行き交う車の流れを2階から見るのは、不思議な感覚でした。
 ランチも、私たちには嬉しいメニューが揃っていました。

 「アマンド昭和食堂」期間は終わっていましたが、ナポリタンは残っていて、丁度数日前に
「昔の喫茶店風のナポリタンが食べたい」と言っていた信ちゃんにぴったりの、ナポリタンを食べることが出来ました。
 「昭和」サイズのたっぷりのおいしいナポリタンに小さなサラダ。食後の飲み物も付いて1,100円は、場所を考えるととてもリーズナブルだと思います。
 しかしなんと言っても私たちには、スライドドアの車椅子用トイレの存在です。
 帰りのエレベーターを案内してくれた女性に尋ねると、
 「8年前全面改装をした時、バリアフリーになりました。みなさん、意外とご存知ないようですが」との返事。
 いえいえ、私たちは今度六本木に来る事があったら、必ずまた行きます。メニューは4種類。今回、2種類制覇したので、残りの2つのメニューも食べたいので。
 現在は、地下鉄日比谷線六本木駅から地上に出るには、4丁目から少し離なれた六本木ヒルズ

からの出口に限られています。来年中には四丁目出口にもエレベーターが新設されるそうです。六本木に気軽に出かけられるようになりそうで、外出の楽しみが増えました。


 共に70歳を過ぎた今、これからはあまりケチをせずに、多少ゆったりと暮らして行きましょう。兄の言葉を思い出します。
 「医者に言われたよ。千円で牛肉を買うのなら、250円の400gではなく、100g1,000円の肉買って食べろって」
 散在は怖くて出来ませんが、食べる量もどんどん減っている今日この頃。兄の言葉に従いましょうか・・・。


 今年は車で遠出をする事がないまま、年末を迎えるでしょう。来年はフリードのウグイス号に活躍して貰いたいものです。
 プレート番号は以前にも書いたように、サウンドエンジニアの信ちゃんが一番好きなスピーカーの番号です。お気づきになられましたか?ホイールの色が車体と同じです。特注で、日本に一台しかありません。見かける事があったら、是非、声をかけて下さい。

(2019年1月 目黒・ホンダ屋上駐車場)

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