車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

車椅子旅行の贈り物: コンビニの前でひろみさんに会う

 いたずら盛りの男児二人のお母さん・ひろみさんは、マンションの駐車場のお隣さんで、近所に一軒家を購入し、引っ越し間近でした。
 信ちゃん(夫)が脳出血で倒れてまだ集中治療室に入っていた三日目の朝、朝ごはんのパンを買いに私は、裏のバス通りに面したコンビニへと向かいました。
 コンビニのは住宅街には珍しく、トラックも駐車出来る大きなになっていて、エネルギー一杯の若いお母さんたちが子供の手を繋いで、幼稚園の送迎バスを待っています。その中にひろみさんも居ました。
 パンを買ってコンビニを出ると、子供たちが送迎バスに乗り込んでいます。普段ならそのまま見逃す風景ですが、その時の私は信ちゃんのことを知っているでもいいから誰)かに、信ちゃんの話を聞いて欲しかった。そこで少し離れた所で、若いお母さんたちと彼女の話しが終わるのを待ちました。私に気付くと、ひろみさんが走り寄って来てくれました。 


 ひろみさんは結婚前までメディアの仕事をしていて、とても優しい聞き上手です。私はしゃべり続け、話しているうちに涙が止まらなくなりました。
 一通り聞き終えると彼女は、私が予想だ・に・しなかったことを口にしました。
 「信ちゃんと同じように脳出血で倒れたが、現在はもう仕事に復帰している人が身近に居るわ


 あの時コンビニ前で立ち止まらず、ひろみさんと話をしなかったら・・・私たちは、どうしていたかなあ・・・。


 あの時ひろみさんを見かけ・声をかけた自分の一瞬判断もたらしてくれたもの。神様に感謝です!


 と・こ・ろ・で・信ちゃんと病院の同室だったみなさんも含めて、病気で車椅子になったほとんどの方がとても遠慮深く・慎み深い
 どうしてですか?
 「車椅子旅行の贈り物: のぶこちゃんのソウル旅行 - 車椅子旅行は楽しい!」でも書きましたが、せっかく「車椅子」という「目に見えるコミュニケーション手段」を手に入れたのですから、どんどん周りと話をしましょう。
 いじめ? あります。
 無視?  あります。
 無関心? あります。
 何か?
 次回は、ひろみさんの「信ちゃんと同じように脳出血で倒れたが、現在はもう仕事に復帰している人が身近に居るわ」の会話の続きです。


 わがベランダからの一週間前の金木犀。今年は咲いている期間が短く、香りも弱かったように思ったのですが、天候のゆえでしょうね。

(2016年9月)



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