車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

腹立たしさと幸せが絡み合うのが、車椅子旅行:郡山編(2)

 郡山駅の繁華街は西口。駅員さんに「西口にはエレベーターがあるが、東口にはエスカレーターしかないので、東口に行くには、西口からタクシーに乗るように。東口にエレベーターがないのは行政の問題で、JRの責任ではない」と言われて絶句。

 ですが・・・

 こんなことでめげてはいられないと、西口のビジネスホテルの空室状況・値段をチェックし、東口までのタクシー代を観光案内所で確かめてから・・・コンフォートホテルに電話をしました。おそるおそる。結構、泣きも入っていました。

 すると電話の向こうで一瞬の沈黙があった後、

 「状況は分かりました。例外的に当日キャンセルを無料でお受けします」

 と言う、優しい元気なフロント女性の声が聞こえてきました。

 郡山の友人は「大変だったね。でも、予約したバリアフリーの僕のお気に入りの居酒屋は西口にあるんです。宿が東口と聞いて、移動をどうしようかと迷っていた」と言い、最終的には友人が予約した店の近くのホテルにチェックインしました。宿代が3,500円ほど高くなりましたが20年ぶりの再会です。長く楽しい一夜を過ごしました。


 コンフォートホテルの方が快く、「当日キャンセルをキャンセル代無料」で即座に了承して下さらなかったら、「行政の問題で、JRの責任ではない」という言葉に、長い間こだわり続けたのではないかなあ。あらためて、即決してくれたフロント女性に感謝です。


 車椅子旅行だから経験出来た、郡山での腹立ちと幸せのアップ・アンド・ダウンでした。


 あれから4年。郡山駅東口には現在、いつかからは知りませんが、エレベーターがあるようです。


 バリアフリー化は年々進んでいます。まあ時折、意地悪な方もいますが、みなさんもどんどん車椅子旅行者への理解を深めて下さっています。

 車椅子旅行。決心がつかない方。まずプチ車椅子旅行へ出かけましょうよ。

 質問があれば、喜んでお受けします。

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