車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

7月19日夜9時40分

 信ちゃん(夫です)はこの世の中で一番嫌いなのがゴキブリです。
 昔から「君はとても大切だが、ゴキブリが出たら君を放り出して僕は逃げるから」と言っていました。
 お医者様には、「絶対に倒れないように気を配って下さい」ときつく言われてきたのに、私が気付かぬ時、寝る前に歯を磨こうとして洗面台の前に立った信ちゃん。右の足元にゴキブリを発見。後ずさりしようとして転倒しました。
 ドスンという音とともに「電気消した?」という叫び声。後で聞くと、その瞬間「目の前が真っ暗になった」そうです。
 左半身を強く打撲したまま、信ちゃんは動けなくなりました。「救急車を呼んで」
 幸いな事に救急車は10分ほどで到着。かかりつけの病院に連絡をしたところ救急を受け入れてもらえるということで、20分ほど離れた病院へと向かいました。
 救急室の前の待合のベンチで座っている間、「夜の病院にはゆうれいが出る」という噂はあながち嘘ではないかも、と思われる気配でした。
 1時間が過ぎ、CTとレントゲン検査を受けて戻った信ちゃんは、ぐったり黙ったままです。
 診断は、CTに異常は見られないが、「左上腕骨近位骨折」と診断されました。
 一週間分の痛み止めをもらい、三角巾でもともと曲がっている左手を吊ってもらい、なんとかタクシーで自宅に戻りました。2時を回っていました。
 日本中がオリンピックで4連休のため、かかりつけの病院の整形外科の最短の予約は27日火曜日との事。


 今はひたすら痛みに耐え、ベッドの上での生活をしています。
 ありがたい事に3食、量は減っていますが食べることはでき、トイレまでもなんとか歩いて用を足しています。小水は尿瓶を使います。何度もベッドから立ち上がるのは、「決心しないとあの激痛に耐えられない」そうです。


 もちろん、浜坂行はキャンセル。
 それでも脳出血で倒れて左半身不随となり15年経過する間、これほどの事件は初めて。ある意味、とても幸運だったと思います。


 私ですか?
 くたばっています。信ちゃんが朝、昼、夜、夜中と、いつでも声をかけてくるので。めちゃ寝不足です。
 でも、二人並んで、朝寝、昼寝をするのも初めてで楽しい。


 火曜日。27日の新設結果の報告。どうなりますか?

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