兵庫県・浜坂荘に2泊3日の旅へ7月24日に出発!
5月20日出発の北海道車椅子ドライブ旅行がキャンセルになったことは、前回書きました。
その後親友から、兵庫県の浜坂に行くが「一緒にどう?」と、誘いがかかりました。よほど私ががっかりしていたのでしょう。
「仕事絡みだけれど、いいところだから2泊3日で週末のんびりしましょう」
浜坂は、鳥取空港から車で1時間ちょっとの所にあります。「渡りに船」と、浜坂行きを、即、決めました。「おやずいぶん簡単に決めたのですね」とどこからか声がかかりそうですが、いくつもある理由の中でもこの2つが決めてとなりました。
1) マイルが貯まっているので、特典航空券で無料で、信ちゃん(夫)と二人で羽田と鳥取空港往復ができる。コロナ禍のおかげで、通常なかなか取りにくい席が、簡単に取れました。
2) 「ムラゴン」の「車いす旅行」カテゴリーの投稿をよく読まれている方ならご存じだと思います。浜坂には、いつも素敵なブログを投稿している
があります。浜坂温泉保養荘には以前から、ぜひ泊まりたいと思っていました。
ところがところが・・・・兵庫県の「緊急事態宣言」が延長され、北海道車椅子旅行に続き、またまた浜坂行がキャンセルになってしまいました。
今年の夏は結局、どこにも旅行出来ないのかと気落ちした私に、また親友から電話がかかりました。「喜んで! 浜坂行き、復活したわよ」
それまでさして真剣に浜坂でどこ、何を、どうしようと考えてはいなかったのですが、2度目の正直。飛行機が11時前に到着するので、お昼ご飯の場所を確保しようと、まず手始めに「浜坂道の駅」を検索しました。
するとなんとうれしい事に、魅力的な食堂が見つかりました。
さらに、そこではお昼に1日5食限定の、『地エビィ~トランチ』【1日5食限定】2,200円(税込)がありました。なかなかの値段ですが、エビ大好きな信ちゃん)に報告すると、何の迷いもなく「エビ」に吊られて、「浜坂に行く=エビを食べに行く」事になりました。
これで一人分ですか?
「エビ」は信ちゃんにまかせて、私はやっと念願の浜坂温泉保養荘に宿泊出来ると、大いに喜んでいます。楽しみにしています。
後は出発日が来るのを待つだけ・・
のはずでしたが、先週末突如ANAからSMSメールが届き、私たちが予約していた便が運航停止なったので、「払い戻し、または予定変更をお願いします」との連絡メールがありました。
1日5便のスケジュールが、3便欠航。午前1便、夕方1便の、2便になってしまいました。親友と話し合いの結果、せっかく浜坂まで来たのだから、ワサワサ帰宅するのではなく、ゆっくり景色を楽しむことにしました。
のHPを開きました。広大な敷地にゆったりとした宿の施設がページいっぱいに広がります。屋外もですが、浜坂荘の室内をぜひ探訪したい。そう思わせてくれるHPでした。
旅の楽しみの半分は食事。まして日本海に面した浜坂の宿では、どんな食事を食べさせてもらえるのだろう。そんなワクワクした軽い気持ちで、「宿泊、夏のプラン」にアクセスしました。下の料金表は、右端に掲載されていた「あじさい定食プラン」のものです。
これを見たとき、私は衝撃を受けました。そして、浜坂荘の人気の根源を見せてもらった思いがしました。
お気づきでしょうか?
ありがたい料金設定であるのは確かですが、なによりも私が衝撃を受けたのは、一番初めに障害者の大人・子供料金続き、次の65歳以上。それから付添・中学生・小学生と続き、最後に一般の値段が表示されていた事です。
[料金表](消費税・入湯税込み)
障害者
(中学生以上) 6,650円(通常料金)
7,650円(土曜・休日前日料金)
障害者
(小学生) 5,650円(通常料金)
6,650円(土曜・休日前日料金)
65歳以上 6,800円(通常料金)
7,800円(土曜・休日前日料金)
付添・中学生 6,800円(通常料金)
8,300円(土曜・休日前日料金)
小学生 5,650円(通常料金)
7,150円(土曜・休日前日料金)
一般 7,300円(通常料金)
8,800円(土曜・休日前日料金)
※団体様のご利用料金につきましては、料金表とは異なります。
この料金表の表示に、この宿の魂がある。そう思いました。そして、サンディエゴの世界的に有名なシャチのショウが楽しめる「サンディエゴ水族館」
の料金設定を思い出しました。
上記のHPの右上にある日本語訳ボタンを押して、料金表を見てください。そこにはどこにも障害者割引の記述がありません。私は当然なんらかの割引があると思っていたので、驚きました。信ちゃんは「一人前の料金」を払って、意気揚々としています。次に、私のチケットを買おうとして、窓口の人に聞かれました。
「あなたは彼の付添ね?」
「ええ、妻です」
「では、あなたは無料です」
ロサンゼルス在住の友達にきいたら、「あなたが無料なのは、信ちゃんの付添い。信ちゃんに付き添わなければ入場する必要がないのだから無料なのよ」
信ちゃんは、とてもうれしそうでした。「今日は、僕がメインだよ。君は付録だから無料なんだ」
料金設定一つで信ちゃんがこんなに生き生きとしている。こんなにも幸せにして貰える。日本にも、こんな設定をしている施設はあるのかなあ? 考えされられました。
次の投稿は、浜坂2泊3日の旅の報告になると思います。まだ1か月以上先ですが、今からとても楽しみです。
私は障碍者という漢字の選択が好きになれません。浜坂荘では障害者と表記しています。よかった。
下の写真はメキシコ・ユカタン半島のマヤ遺跡です。有名な遺跡だと思うのですが、名前を忘れてしまいました。信ちゃんが倒れる1年前。車椅子ではない、最後の海外旅行となりました。
(2004年1月 ユカタン半島)