車椅子旅行でも手が届く値段の部屋の見つけ方:前篇
旭山動物園と富良野を目指した2007年9月の「初めての自分たちだけの国内旅行:北海道」では、じゃらんを見て、宿泊先をきめました。当時はまだ、下記のようなサイトはありませんでした。
いずれも素晴らしい施設・体験談です。ですが私に言わせると「これだけお金を払えば当然でしょう」です。一番安い値段でも2食付きで16,000円、平均すると19,000円。とても払えません。
何度でも、大きな声で言います。こんな高額、平均的な車椅子旅行者に払える金額ではないと思います。
最初の北海道の車椅子旅行では、
(1)「バリアフリー」と書かれているホテルを探し
(2) 交通の便がよいところを探し、
(3) 2食付で安いところを探しました。(信ちゃんは今でも、出来れば一度ホテルにチェックインをしたら外出したがらないので)
それ以外、安い宿を探す方法がないと思ったからです。その結果、富良野 ペンション ラ・コリーナ[公式]イタリアンとバリアフリーの宿と、FURANO LA TERRE ふらのラテール ~中富良野町唯一の温泉ホテル~に宿泊しました。どちらも2食付1万円前後です。運がよい事にどちらも、車椅子旅行者に優しい良い宿でした。
今は、1万円前後でも高い。もっと安いバリアフリーの、食事もおいしい宿があるはずだと信じ、検索方法を探り探り、私なりの検索方法を編み出しました。
今年の8月15日からの5回目の北海道旅行(大洗からさんふらわあ・さっぽろに乗船して苫小牧からスタートする北海道ドライブ旅行としては4度目)の宿はどこも、2食付1万円以下です。例外は1軒のみ。バリアフリーホテルとタイトルの付いているバリアフリーホテルあすなろ | 公式ホームページ。めちゃ高いけれど、体験して、体験記を書こうと思い「清水の舞台から飛び降りる」つもりで決めました。
(1)は襟裳岬、(2)は知床半島、(3)オロロン街道・利尻・オホーツク街道に続き、今年は(4)松前・積丹半島の旅です。
オロロンの時もそうでしたが、函館・大沼以外、今年もバリアフリーの宿を見つけるのが難しい、伝統豊かな漁村の続くエリアです。
苫小牧から松前半島に向かうには、八雲(北海道ニ海郡八雲町観光物産協会)を一気に目指すのではなく、洞爺湖辺りでのんびりすることにしました。豊浦の友人夫婦にも会いたいし、洞爺湖で夏、毎日行われる花火も見なければ。
ところが、ところが・・・頼りの富浦の宿はすでに予約で一杯でした。
ウソでしょ!
と、思うのは一瞬。バリアフリーの部屋を探す私のテクニックを駆使出来る、楽しいチャンスが到来しました。
まず、何をするか。さまざまな旅行サイトから、(1)2食付の安い (2)評判のよい宿をリストアップします。そして、泊まりたいと思う宿が見つかりました。(1)家族経営で (2)自分たちの野菜畑を作っている。
「旬菜宿房 いこい荘」です。
宿泊プランを見た限りでは、和室しかありません。
でも、ここで諦めない。どうして? 続きは中編に。