遅れてやって来た韓流ファンになりました(2)
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
3月30日は私の誕生日だったので、例年通りアフタヌーンティーをと三越本店までバスで出かけました。東京駅の皇居側に降りたのですが、怖いほど人がおらず、オリンピックまで後何日というサインボードがぽつんとたたずんでいました。
さて買い物と時折の外出以外前回の投稿同様、一日7時間以上、ハングルの勉強と称して韓流ドラマを見て、ハングル語の世界に漂っています。何故・・・ですか?
まずは私の得意な、長~い前置きを。
3年前に私のキャリアの門を開けてくれた恩人に会いに、マンチェスターに行きました。間に信ちゃん(夫です)の青春の地、スエーデンのゴットランド島も訪問しました。
時間がおありでしたら、是非この(1)から(6)までの投稿を覗いて見て下さい。
恩人は日本では新聞記者。その後日本でイギリス人と結婚して離婚し、一人息子を連れてイギリスに渡り庭師。現在はお花の先生をしています。
恩人の人生は実に山あり谷ありの豊かで興味深い。いつか是非彼女について書きたいと思っています
そんな彼女の生け花教室の生徒の一人がJimmyでした。中国人のまだ30歳前の彼はシンガポールに留学して英語と日本語を学んだ後マンチェスター大学の日本語学科に進み、その後早稲田大学に1年留学。さらに現在はオックスフォード大学で日本語関連の勉強を続けています。
中国人ながら彼は日本語の読み書きが出来、スピーチコンテストで優勝した経歴の持ち主。もちろん英語も完璧。時々彼の頭の中はどうなっているのかと思う事があります。そんなマンチェスターで知り合った彼は私たちの大事な年下の友達の一人で、時々、オンライン・チャットをします。
ハングル習得に四苦八苦している私は、彼にSOSを出しました。
「日本語を会得した方法を教えて」
「僕はマンガとアニメが好きで、必死でマンガを読み、アニメを見た。会得した言語でやりたい事が明確ならば、それが一番。信さんは済州島の丘で薬草を植えたいのでしょう?それを実現させてあげたいのでしょう? 信さんの夢に一直線に進めばいいのですよ」
ということで、韓流ドラマをひたすら見ています。
(ここからは4月3日に書いています)
ドラマの中の音楽にもとても惹かれました。どうしてか?
音響屋さんの信ちゃんに尋ねました。
コロナのおかげで、午後はそれぞれPCに向かって自分の世界に没頭するのですが、朝食の後に、今は1~2時間ほどゆったりと、二人で会話する時間が生まれました。
信ちゃんから、とても興味深い答えが返って来ました。
「どうして私はこんなに、信ちゃんが倒れた(2005年)時期からのドラマの主題歌やサウンドトラック(劇中に使われる曲)に惹かれるのかな?」
「それはね、韓流ドラマの音楽がマイナーコードで出来ているから。日本人を含むアジア人は基本、メジャーコードの音楽にはすんなり入り込めない」
「?」
「サザンでも誰でも、日本アーチストが最初にヒットさせた曲はまずマイナーコードだ。最初からメジャーコードで挑戦するのは一般に受け入れられにくいからね。韓流ドラマの音楽はほぼ簡単なマイナーコードのバラードだから、70年代から80年代の僕たちの青春を思い出させてくれるのさ」
「?」
「コードの大部分がギターの初歩中の初歩の、AマイナーやG7だけで出来ている。欧米人はメジャーコードが好きだが、『ボヘミアン・ラプソディー』
Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)
があれほどヒットしたのは、メジャーで始まって、マイナーに移り、またメジャーで終わるので、何国人にも違和感がないのさ」
「ビートルズは?」
「あえて言えば、ジョンがマイナーで、ポールがメジャーを体現していて、彼らは曲調を次々変えて行ったから、どちらの色もつかなかったのかなあ」
前にも書きましたが、信ちゃんは超がつくほどジョン・レノンが好きで、いつかジョンと仕事をしたいという大きな夢を抱いて音響の世界に入りました。
残念ながら、夢はかないませんでした。
ジョンとの仕事の夢は適わなかったけれど、この丘には登れます。
来年、夢が叶えられるいいなあ!!!
