車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

2019年最初の衝撃:ETCの逆襲

 今年も車椅子旅行を楽しむために、健康第一、今日も元気良く・・・と言いたいところですが、このところの気温・気圧の変化で信ちゃん(夫です)は大分参っています。足が浮腫み、足が吊るので、毎朝「うまく歩けない!!」と叫んでいます。気温・気圧の変化は、私にはどうにも対処できない。ひたすら足をマッサージする日々です。 
 対処出来ない事に比べれば、対処出来る事の方が多いですから、諦めは禁物、と思ってこれまで過ごして来ました。
 ところが今回、車椅子旅行には常に万全の備えをしてきたと、そこの自信があった私ですが、それが根底からガラと覆されました。その事実を知ったとき、一瞬、自分のふがいなさに腹が立ちましたが、今は、「今まで以上に万全の備えで車椅子旅行に出発するのだ」と自分を奮い立たせています。というか、新しい事に出会うのって、最終的にはですものね。


 さて、信ちゃんがどのような経緯で車の運転を再開したかは、

で書きました。タイトルにあるように、聾者ののぶこちゃんの一言が、信ちゃんを目覚めさせました。信ちゃんはのぶこちゃんに、次のように言われたそうです。
 「生まれたときから片手片足の人でも車の運転をしているのよ。信ちゃんはこれまでずっと運転を続けてきたのだから、体が覚えているでしょう。怖いなんて、初めから障害を持つ人たちに失礼よ」


 倒れた翌年から車の運転を再開した信ちゃん。しばらくはそれまで乗っていたジープ車を運転していましたが、折りたたみ車椅子を乗せるのは、一苦労でした。さらにそれから1年半後、フリードを購入しました。一番の決め手は、後部の荷台が他よりも低く、私にとって車椅子の出し入れがだったことです。その後電動車椅子になっても、てこの応用で何とか乗せています。いつまで乗せられる体力が続くか。まあ、神様にまかせましょう。


 その時のホンダのセールスの方は定年直前。私たちが最後の顧客になりました。私たちの二つ前の顧客も障害者ということで、どのような手続きをすればよいかを熟知していて、さまざまな手続きをテキパキとこなして下さいました。その中で今思えばもっとも重要だったのが
1)警察署に出向いての駐車禁止等除外標章(身体障害者等用)

の取得と、
2)身障者手帳を発行した管轄の役所の福祉課に出向いてのETC障害者割引申請です。

 私たちはこの中の大切な条項を、見落としていました。割引の有効期限です。それについては、このように書かれています。


「割引有効期間: 割引有効期間は、新規及び変更の申請時においては、その手続を完了した日からその後の2回目の誕生日までとなります。なお、更新の申請時(割引有効期限の2ヶ月前から割引有効期限の前日における申請)においては、その手続を完了した日からその後の3回目の誕生日(最長2年2ヶ月)までとなります」


 セールスの方はきっと、私たちにいろいろ気をつける事(2年毎の更新)について話して下さったのだと思いますが、私たちは新車が手に入り、舞い上がっていました。


 駐車禁止等除外標章(身体障害者等用)の申請は有効期限が標章に記載されているので、有効期限が2年である事を私も認識し、継続して2年ごとに申請をしています。しかしETCについてはうかつな事に、新」が必要な事にまったく気付かず、今日まで来てしまいました。
 では、なぜ、新」が必要だと気付いたのか?
 先日出かけた時、ETCサービスのない短い高速がありました。入り口の係りの人に「障害者手帳」を見せると、中のページをめくりながら「割引有効期限がいます」と言われたのです。それまでも障害者手帳を見せて半額にしてもらっていた事があったのですが、中のページを係りの人は見なかったのでしょう。
 ・は・・・・
 ずっと障害者割引を受けずに高速代を支払っていた?
 考えると頭が痛くなるし、ETC代金は信ちゃんの銀行口座から自動引き落としなので、今更追求しても信ちゃんを責めるだけなので止めました・・・なあんて簡単に諦められる事ではないのですが・・・この世には仕方がない事もあるのですよね。


 3連休前にアルバイトを早退して、信ちゃんと区役所に出向き、早速ETC障害者割引申請をました。これで、沖縄での高速の割引は受けられるようになりました。
 ほ・ほ・ほ・ほ・・・


 車椅子ドライブ旅行で最優先重要ポイントの駐車禁止等除外標章(身体障害者等用)ETC障害者割引について、私たちが驚くほどでマ・ヌ・ケだったのは、さまざまな書類手続きや申請をにしたからです。
 これからは、これまで以上に情報を収集して、自分たちの目で確認しながら生きて行かねば!!!
 でも、どうしてもこの件につき何も言わないでいられず、昨日今年初めて登場したケア・マネージャー

にチクチク報告しました。彼は潔く、「ETC減額の件、更新手続きの件、ともに理解もせずにいました。不勉強でごめんなさい」と謝ってくれました。


 さあて、気分一新! 今年も車椅子旅行を楽しむためにアルバイトに精を出してして、節して、どんどん旅に出ます。


 昨年末、下の写真の右の黄色のフリードも10年目を迎え、塗装もはげ始めて車検も1年毎になるので、思い切って新しいフリードに乗り換えました。おそらく信ちゃんにとり、これが最後となるでしょう。以前も書きましたが、そもそも黄色のフリードは存在しません。ホンダ2000の黄色をシルバーの上に塗装しました。ホイールも黄色に塗ってもらい、日本で唯一つの車となりました。


 面白いものですね。大人の方で、ホイールも黄色だと気付かない方が多い。ですが、子供たちは「あれ、ホイールも黄色い」と、よく声をかけてくれました。大人の方でも、地方のガソリンスタンドでは、よく話題になりました。


 黄色の車が増えたので、今回の車体の色は既成の世に言ううぐいす色。信ちゃんが
「めじろ色」
と呼ぶ色にしました。ホイールは今回も、車体と同じめじろ色です。前面のフロントグリル。既成のものは黒ですが、めじろ色にしてもらい、やさしい感じに仕上がったと満足しています。


 ところで、信ちゃんの選んだライセンス番号。どうして4560なのか、音楽好きの年配の方なら、すぐにお分かりかと思います。

(2018 年12月 ホンダの整備場)

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