来年四月は四国に行くのだ! (3)
車椅子ドライブ旅行のルートは、バリアフリーの宿が見つかるかみつからないかで大きく左右されます。そして、私たちはたとえ見つかったとしても、それが1泊2食付で一人1万円以内でなければ、スルー、無視・無視。常に出来るだけ安い宿を探す努力をこれまで続けて来ました。
安い宿の探索は、最初は
1) 単なる我が家の経済状態ゆえでしたが・・・
2) バリアフリーのお高い宿が、必ずしも私たちを幸せにはしてくれない事を何度も実感し・・・
3) 北海道のとほ宿: とほネットワーク旅人宿の会|北海道を中心に全国に広がる安宿・ゲストハウス のように、施設完備のバリアフリーではなく、心・愛情のバリアフリーがどれほど大事かという、当たり前の体験を繰り返し・・・
4) 今年8月の北海道の旅では、「車椅子の人にも泊まって貰いたいがどうすればいいのか」と問うて下さり、私たちの要望に見事に応えて下さった宿に巡り合いました。
万月堂:
との出会いは、車椅子ドライブ旅行者冥利に尽きる体験でした。
初めての車椅子旅行者として私たちの予約を受けた時、万月堂のご主人は「必要ならば、一階の部屋のドアを取り外して車椅子の出入りがしやすいようにしようと思っていた」と話して下さいました。
これまでの北海道車椅子ドライブ旅行では、大洗からフェリーで苫小牧に到着すると、その夜は苫小牧に一泊が通例でした。ですが今年は道東を目指していて、正直、道東は遠い。少しでも先に進みたいと信ちゃん(夫です)に提案しました。
「いつものように苫小牧には宿泊せず、フェリーが苫小牧に到着するのは13時半だから、すぐに東に1時間半ほど走った先の、日高の宿てもいい?」
「いいよ」
フェリーを降りてからすぐのドライブ。最初はちょっと不安でしたが、「フェリーでゆっくり休めたから」と、快調に日高まで走行しました。
この経験に味を占めた私。今回も提案しました。
「徳島にフェリーが到着するのは14時20分なので、そのまま2時間ほど南に走った先の宿でもいい? 気に入った所が見つかったの」
「いいよ」
そこは、お気に入りの宿の検索サイト「旅行と宿のクリップ」 https://www.clipit.jp/で出会ったバリアフリーの宿。アカウミガメの産卵地として知られる牟岐町: 牟岐町 の美しい砂美の浜にある民宿さびかたやまです。ページを開いて見ていただければ分かりますが、非常に親切で分かりやすいサイトです。このような、建物の見取り図までもあるホームページは、公共の宿にはよく見受けられますが、民宿では珍しいと思います。
食事も大いに期待出来そうで
これで一泊2食付き8,000円。ありがたい事です。
信ちゃんは最初「初鰹」に興味を示さなかった。なのに、しまなみ海道・瀬戸大橋のドライブに「パクリ」と喰いついてからは、「せっかく四国に行くのだから、四万十川も見なきゃ。大歩危小歩危には行くの?」と勝手気ままに申します。
そして高知から松山の間の宿をどこにするか地図を眺めていて見つけたのがここです。
四万十源流センター せいらんの里
正面玄関の写真を見ると左側に、車椅子用のスロープがあるので、車椅子OKなのだと思い、電話をかけて確かめました。
一泊2食付で7,000円です。
松山は温泉好きの信ちゃんと、いつか行きたいねと言っていた道後温泉ではよく知られたバリアフリーの宿、友輪荘に泊まります。
1泊2食付で6,500円です。
こうして砂美、高知・四万十・松山・笠岡・坂出・美馬とルートを決め、順調に宿を決めて行ったのですが、最後の徳島の宿をどこにするかで大いに迷いました。
さすが徳島は四国の大都会。駐車場無料の宿は限られ、バリアフリーとなるとさらに数が限られます。全国展開をしているビジネス・チェーンでも、以前にも書いたように、朝食付きで二人で1万円以内で収まるところを探すのは、近年難しくなって来ました。
さあて、ここは思案のしどころです。
つ・づ・く・・・・
寒い日が続きます。暖かな冬の日差しの中で、動物を見に行きたいなあ。無理だとは思いますが。信ちゃんは戸惑うほどに、寒さに弱いのです。これは、入り口付近で私たちを撮ってくれている、那須動物公園のスタッフです。
(2010年5月 那須高原どうぶつ王国)
