Stockholm Food Tourへの道のり:完結編のひとつ前
今回は、私の青春物語にお付き合い下さい。
車椅子旅行の話は出てきません。ごめんなさい。
一人で初めて訪れた40年以上前のヨーロッパでは、旅をしながらネット情報を入手するなどは夢のまた夢。最近まで絶対的な人気を誇った旅の友「地球の歩き方」さえもなく、
1) トーマスクックの時刻表と
2) 地球の歩き方の原型となった「ヨーロッパ1日10ドルの旅」
を握りしめ、羽田から旅立ちました。財布の中にはクレジット・カードはなく、トラベラーズ・チェックとわずかな現金だけでした。
安上がりヨーロッパ長期滞在旅行の必需品「ユーレールパス」は事前購入をして、もちろん、バックに入っています。
今は3か月パスがあるようですが、当時は学生用は2か月が最長。南部の国々に比べて、スカンジナビアは当時から物価が高かったので、北部の国々での移動は夜行を多用しました。ノールウェーでは首都オスローからベルゲンまで。夜行で行って夜行で戻りました。若いって、いやあ、素晴らしいですね。今そんな事をしたら・・・考えるのは止めましょう。
そんな物価高のスカンジナビアですが、どうしても泊まりたいユース・ホステルがありました。ストックホルム湾に停泊する帆船アフ・チャップマン: ステキな安宿に泊まりに行こう!です。
海外のホステルの宿泊確保には、日本から返信用切手を同封して、申し込みの手紙を出しました。予約可か否かをネット上で一瞬にチェックできる今と比べると、宿泊可の返信をポストに見つけた時の嬉しさは、100倍も大きかった気がします。
ホステルは基本宿泊だけですから、食事は食材を買い込み、ホステルの台所で調理をします。信ちゃん(夫です)とのニュージーランド・車椅子ドライブ旅行ではほぼいつも、ホステルで暖かい食事を私が作りました。昼間はレストランで食べました。
当時はもちろん、懐はとんでもなく寒い状態でしたから、外食は不可能。ホステルで暖かい料理を作って食べられるのも4,5日に一回出来れば上等。毎日の主食はサンドイッチでした。たまたまレバーペーストが大好きだったので、チーズやハムの代わりに各国の、そして各地のレバーペーストの味の違いを楽しんでいました。
スエーデンの首都、ストックホルムの駅にたどり着き帆船アフ チャップマンに向かう途中、伝統料理 スモーガスボード - Google 検索 を提供しているレストランがたくさん並んでいました。バターを塗ったパンの上に、豪華な具材を乗せたオープンサンドイッチが食べ放題! ビュッフェの和製英語バイキングという言葉は、ここから来たそうですね。
日頃つましいサンドイッチを食べていた私でしたが、スモーガスボードの写真の前に立ち「スエーデンまで来たのだから食べるぞ!」と思ったのですが、ホステルで同室の女の子に値段を聞いて諦めました。
それから40数年。今回、絶対にスモーガスボードを食べてやる。出来る事なら、その歴史なども知りたいと、人気の旅行案内サイト・TripAdvisorの観光リストでも上位のStockholm Food Tourに申し込む事にしました。
さて、ここからが、ストックホルムの車椅子旅行は楽しい!物語の始まりです。
詳しくは次回で。
ロサンゼルのドジャース・スタジアム。いつもは信ちゃんにピタリと付き添うのですが、高所恐怖症の私はこの時は座席の上まで登れず、友人に任せました。どんなところからどうやって撮ったのかな。
(2008年 ラスベガス・ロサンゼルスの旅)
