Stockholm Food Tourへの道のり:ヴィスビューは遠い?
ヴィスビューはバルト海に浮かぶ、ストックホルムから飛行機で45分ほどのゴットランド島にある、世界遺産の城壁の街です。人気アニメ『魔女の宅急便』の舞台となりました。
信ちゃん(夫です)は縁あって、日本で出会ったスエーデン人の青年に誘われ、彼と一緒にヴィスビューに40年以上前に、一週間近く滞在した事があります。以来ずっと、ヨーロッパへの飛行機がゴットランド島の上を飛ぶ度に、「きれいな街なんだ。一緒に行こう」と誘ってくれていたのですが、不便なところにあり、他に行きたい所が多過ぎて、いつも後回しにして来ました。ですが今回、やっと決心しました。
正直あと何回、ヨーロッパに来れるかなどと殊勝に思い・・・と言うほどの大げさな事でもないのですが、これが最後のチャンスだろうと考えました。
マンチェスターからヴィスビューまでは思いのほか運賃も安く、ストックホルム経由で行けばいいのだ・・・
と、そこまではよかったのですが、ストックホルムからヴィスビューまでの飛行機は小型のプロペラ機。早速スカンジナビア航空に問い合わせた所、「便によっては車椅子が乗せられない」という衝撃のニュースを伝えられました。
う・そ・で・しょう・・・。
逆に考えれば、乗せられる便に乗ればいいだけの事。ところが、乗せられる便のスケジュールはま近にならなければ分からないと言うのです。
う・そ・で・しょう・・・。
飛行機の切符は、早く買えば早く買うほど安い。荷物は機内持ち込みだけ、という制限がある安い切符から売り切れる。羽田発、ロンドン乗り換え、マンチェスターまでの切符をさっき調べたら、私たちが去年の秋に購入した時よりも二人で10万円以上値上がりしていました。こういう発見は実に嬉しいものです。
ということで、切符は必ず早く買うようにしています。
私は勝負に出ました。自分たちで勝手に信じ込んでいる、これまでの旅での運の良さに賭けたのです。私たちが乗る便は、必ず車椅子が乗せられる便になるはずだ!
注:スカンジナビア航空の名誉のために書いておかなければ。車椅子の種類によっては乗せられない便がある、と言うことだったようで、私の早とちりでした。
年が明けて、航空会社の日本支社から車椅子のサイズの問い合わせが来ました。問い合わせが来るということは、乗せて貰えると言う事です。サイズを伝えて、これで終わりか・
と・・・思ったのもつかぬ間。「本社にサイズ確認の問い合わせますのでしばらくお待ち下さい」
最初から、受け付けられるサイズが決まっているはずだから、日本支社でその情報を事前に確認してから、私たちに問い合わせをしなきゃ。それがプロの仕事でしょ!!
歳と共に人は、気が短くなります。かなりイライラしました。
フェリーで行く方法もあるのですが、それだと、マンチェスターからの飛行機の時間の制約で、ストックホルムに一泊せざるを得ません。
ブツ・ブツ・ブツ・ブツ!
この数日後、バッテリーは何ですか? と聞かれた時には、「ニッケル水素に決まっているでしょ。リチウムは機内に持ち込んだら爆発するよ」と減らず口を叩きたくなる気持ちをぐっと押さえました。
さらにいくつかの行ったり来たりの問い合わせが続き、やっとOKが出ました。
はあ・はあ・はあ・はあ・・・
ヴィスビューからの帰路は、フェリーにしました。
シニア割引もばっちりあります。エコノミーに追加料金を多少払うと、船首側、船尾側と選べ、問い合わせをすると「車椅子ならば船首側がいいでしょう。予約番号を教えて貰えれば、よいと思う席を確保しておきます」と返信が来ました。感謝です。
そして、せっかくヴィスビューまで飛んだのだから、ストックホルムにも寄ろう。ならば、今度は私の40年以上前の、ストックホルムの思い出を追いかけよう、という事にしました。
40年以上前の、私のストックホルムの思い出ってな~んだ?
サンディエゴの散歩の途中で出会った、フードフェス。屋外で食べるのはいつでも気持ちがいいですね。
(2009年 サンディエゴ・ロサンゼルスの旅)
