車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、17年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

Stockholm Food Tourへの道のり:ヴィスビューは遠い?

 ヴィスビューはバルト海に浮かぶ、ストックホルムから飛行機で45分ほどのゴットランド島にある、です。人気アニメ『魔女の宅急便』の舞台となりました。

 信ちゃん(夫です)はあって、日本で出会ったスエーデン人の青年に誘われ、彼と一緒にヴィスビューに40年以上前に、一週間近く滞在した事があります。以来ずっと、ヨーロッパへの飛行機がゴットランド島の上を飛ぶ度に、「きれいな街なんだ一緒に行こう」と誘ってくれていたのですが、不便なところにあり、他に行きたい所が多過ぎて、いつも後回しにして来ました。ですが今回、やっと決心しました。
 正直あと何回、ヨーロッパに来れるかなどとに思い・・・と言うほどの大げさな事でもないのですが、これが最後のチャンスだろうと考えました。


 マンチェスターからヴィスビューまでは思いのほか運賃も安く、ストックホルム経由で行けばいいのだ・・・

 と、そこまではよかったのですが、ストックホルムからヴィスビューまでの飛行機は小型のプロペラ機。早速スカンジナビア航空に問い合わせた所、「便によってはが乗せられない」という衝撃のニュースを伝えられました。


 う・そ・で・しょう・・・。


 逆に考えれば、乗せられる便に乗ればいいだけの事。ところが、乗せられる便のスケジュールはま近にならなければ分からないと言うのです。
 う・そ・で・しょう・・・。
 飛行機の切符は、早く買えば早く買うほど。荷物は機内持ち込みだけ、という制限がある安い切符から売り切れる。羽田発、ロンドン乗り換え、マンチェスターまでの切符をさっき調べたら、私たちが去年の秋に購入した時よりも二人で10万円以上値上がりしていました。こういう発見は実に嬉しいものです。
 ということで、切符は必ず早く買うようにしています。


 私は勝負に出ました。自分たちで勝手に信じ込んでいる、これまでの旅での運の良さに賭けたのです。私たちが乗る便は、必ず車椅子が乗せられる便になるはずだ!
注:スカンジナビア航空の名誉のために書いておかなければ。車椅子の種類によっては乗せられない便がある、と言うことだったようで、私の早とちりでした。


 年が明けて、航空会社の日本支社から車椅子のサイズの問い合わせが来ました。問い合わせが来るということは、乗せて貰えると言う事です。サイズを伝えて、これで終わりか・
 と・・・思ったのもつかぬ間。「本社にサイズ確認の問い合わせますのでしばらくお待ち下さい」


 から、受け付けられるサイズが決まっているはずだから、日本支社でその情報を事前に確認してから、私たちに問い合わせをしなきゃ。それがプロの仕事でしょ!!

 歳と共に人は、気が短くなります。かなりイライラしました。
 フェリーで行く方法もあるのですが、それだと、マンチェスターからの飛行機の時間の制約で、ストックホルムに一泊せざるを得ません。


 ブツ・ブツ・ブツブツ!


 この数日後、バッテリーは何ですか? と聞かれた時には、「ニッケル水素に決まっているでしょ。リチウムは機内に持ち込んだらするよ」と減らず口を叩きたくなる気持ちをぐっと押さえました。
 さらにいくつかの行ったり来たりの問い合わせが続き、やっとOKが出ました。


 はあはあ・はあ・はあ・・・


 ヴィスビューからの帰路は、フェリーにしました。

 割引もばっちりあります。エコノミーに追加料金を多少払うと、船首側、船尾側と選べ、問い合わせをすると「車椅子ならば船首側がいいでしょう。予約番号を教えて貰えれば、よいと思う席を確保しておきます」と返信が来ました。です。


 そして、せっかくヴィスビューまで飛んだのだから、にも寄ろう。ならば、今度は私の40年以上前の、ストックホルムの思い出を追いかけよう、という事にしました。 
40年以上前の、私のストックホルムの思い出って


 サンディエゴの散歩の途中で出会った、フードフェス。屋外で食べるのはいつでも気持ちがいいですね。

(2009年 サンディエゴ・ロサンゼルスの旅)








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