車椅子旅行は楽しい!

パッケージ旅行とは違う、「個人でプランを立て」「自由な発想の」「安上がりな」「車椅子旅行のススメ」
「車を運転している時は、自分が左半身不随であることを忘れられる」と言う、13年前に脳出血で倒れ車椅子生活者となった夫との車椅子旅行は、幸せの宝庫です。

Stockholm Food Tourへの道のり:パスポートをゲット

 パスポート申請の一週間後、パスポート受領のために再び、有楽町の交通会館にバスで行きました。
 「が食べたい」信ちゃん(夫です)でしたが、交通会館地下一階の店は、いずれも狭く車椅子では入れそうにありませんでした。ですが・・・申請の後、バス停のある日比谷公園に向かい、満開の桜を楽しみ、偶然遭遇したフードフェスタで、「とんかつを食べなかったおかげで」いろいろと美味しいものを屋台で楽しみました。


  信ちゃんに「何を食べたい?」と聞かず、自分が食べたいものを先に決めて「いい?」と聞けば、これまでと言われたことは一度もありません。車椅子になる前からです。なので、パスポート受領の時も、「何を食べたい?」と聞かなければよいようなものですが・・・私っていい人?
 信ちゃんに何気にいつものように聞きました。「何にする?」
 「


 ま・た・で・す・か。


 いつもあっけらかんとノー天気な信ちゃんは、申請の時に見た「の店」の入り口も店内も狭く、車椅子では入れないのが明らかだった事を、幸せな事に「コロ」っと忘れたのでしょうか。「地下のお店、おいしそうだったね」と言いました。
 私はブツブツ言いながら、電動車椅子の後を追います。信ちゃんは嬉しそうに、先を行きます。「とにかく、もう一度見に行こうよ


 何軒かある中から、信ちゃんが目をつけた店の前に到着しました。

 すでに先客が並んでいます。老齢の男性二人。一人がカウンターの中、一人がカウンターの外。店内担当のおじさんは私たちを見ると「車椅子は」と言い、気ぜわしく店内にもどりました。

 「手前のスツールで大丈夫? 座れる?」と信ちゃんに確かめると、信ちゃんは「大丈夫」と答えました。


 店内に顔を突っ込み「夫は立ち上がれます。スツールにも座れます」と声を掛けましたが、おじさんは手を休めず、「」と再び言いました。
 私はその言葉にカチンと来ました。とは言え、手前に3つ並ぶスツールでなければ信ちゃんは座れない。奥へは進めない事も分かっていました。
 「手前のスツールが空くまで待ちますので、よろしく」
 他のお客さんにも聞こえるように少し大きめの声を掛けると、おじさんは私のしつこさに諦めたのか、三度目の「」はありませんでした。


 何人ものお客さんが先に店内に入り、私たちは結局、手前のスツールが空くまで15分ほど待ちました。スツールが空くとおじさんは、「だめだめ」と言った事などすっかり忘れたように、「お待たせ」と、自然に店内に案内してくれました。笑顔ではありませんでしたが、思いやりは感じられました。
 正直、私は特においしいとは思いませんでしたが、750円のロースカツ定食を信ちゃんは、「昭和のとんかつだ」と嬉しそう。二人で幸せな気分で店を出ました。


 これまで何度も書いてきたように、車椅子だ・か・ら・と言われて、別の方法でアプローチをして、諦めないがモットーですが

残念ながら大嫌いな言葉ないを受け入れざるを得ない事もあります。


 マンチェスターまで行くのだから、もう40年、「行こう」と言っていたゴットランド島ヴィスビューにも行くことにしました。『魔女の宅急便』の舞台のモデルとなった、バルト海に浮かぶの城壁の街です。 


 ヴィスビューに? それは次回に。


 アナハイムのディズニーランドでは、ほぼあらゆるライドに車椅子で乗れました。シンデレラ城のような階段の所は、一階の小さな部屋で城内がどうなっているか、ビデオで見せてくれました。車椅子になってから、日本のディズニーランドには行った事がないので、日本はどうなのでしょう。

(2009年 サンディエゴ・ロサンゼルスの旅)