車椅子ドライブ旅行だから出会えた場所: 2016年北海道
クリスマス・イブにぴったりの、「車椅子ドライブ旅行だからこそ、信ちゃん(夫)だからこそ目に留めて出会えた、幸せの場所」の紹介を、今日はぜひ。
そこは、今年4回目となった北海道ドライブ車椅子旅行:松前・積丹半島の旅の終盤、定山渓の西にある小金湯から、メロンで有名な夕張へと向かう途中にありました。
小金湯はとても良いバリアフリーの宿でしたが、貸切家族風呂には手すりが右側にしかなく、バリアフリーホテルあすなろ(車椅子旅行の理想の宿とは:2016年北海道編(1) - 車椅子旅行は楽しい!)での情けない入浴体験の轍を踏みたくなかったので、信ちゃんは入浴を諦めました。
夕張で泊まった「ゆうばりホテルシューパロ » アクセス」は、「今年はメロンの大当たり年」との事で、メ・ロ・ン・が食べ放題でした。ウハ、ウハ。おいしかった!
私は「出たとこ勝負」系ですが、信ちゃんは「慎重派」でま・め。どのルートを走り、次の宿泊地へ向かうか。必ず時間をかけて前日までに一人で検討します。今回は、台風10号が北海道を暴れまわっていた時だったので、いつも以上にTVのニュースをこまめにチェックし、地図とにらめっこをして走行ルートを決めました。そんな時の信ちゃんは、本当に楽しそうです。
さ・て・・・
初めて北海道ドライブ旅行をした時には、
1) 周りを見る余裕が信ちゃんにはまったくありませんでした。
2) 回数が増すごとに回りを見るようになり、
3) 4回目ともなると、落ち着いてドライブ中も会話が弾みます。
半身不随になってから運転を再開した当初と比べると、(車椅子旅行の贈り物: のぶこちゃんの一言 - 車椅子旅行は楽しい!)雲泥の差。感慨深いです。
札幌郊外を抜けて夕張川を越えた国道3号線の左手に、その場所の最初の看板が立っていました。それを見た信ちゃんは「こんな所に記念館がある。彼は北海道の人じゃないよね」と言いました。「違うよ。確か東京出身だと思う」
さらにしばらく両側が畑の県道を走ると、「ここを右折」という看板が左手に見えました。「ふーん、こんなところにあるんだ」と私が言うと、信ちゃんが珍しく「僕、寄って行きたい」と言いました。
基本、自分で決めたルート通りに走ることを第一にしているので、事前に話し合って決めた訪問場所以外の、突然の寄り道を信ちゃんは、あまり好みません。
その時は、違いました。何かが信ちゃんに話しかけたのかなあ。あの時の決断に感謝です。
右折して数分走ったところに「坂本九思い出記念館」はありました。
そこは、不思議な空間でした。そして坂本九さんについて、それまでまったく知らなかったことを教えて貰いました。
私たちにとって九さんは「夢で逢いましょう」などの音楽番組で活躍し、映画にも主演した人・気・歌・手・ですが、私たちよりも2世代は若い職員の方は、「北海道に住む私たちには、坂本九さんは歌手というよりも、日曜日の朝に放映されていた番組の司会者というイメージの方が強いです」と話してくれました。「そんなに大スターだったのですか」
1976年10月3日から1985年9月29日までの9年間、九さんは、札幌テレビ(STV)放映の「ふれあい広場サンデー九」(ふれあい広場・サンデー九 - Wikipedia)の司会を務めました。これは今に至っても、民放で唯一の社会福祉関連のレギュラー情報番組だそうで、番組の内容を聞けば聞くほど、その先・進・性・に驚きました。
九さんが生きていて、この番組を続けてくれていたら、介護の世界に新しい、いろいろな流れを作ってくれていたのではないのかなあ。残念です。
記念館の誕生物語が詳しく書かれた優れたブログです。
ぜ・ひ・、ゆっくりとご覧ください。
もし、今このような番組が誕生することになったら、司会者にふさわしいのはだ・れ・なのでしょう。
残念ながら、誰も思いつきません。
いろいろ探したのですが、まだ、「ふれあい広場サンデー九」の画像、見つけられていません。
見たいです。とても。
そしてこれからも、の・ん・び・り・の・ん・び・り・の車椅子旅行だから気付き・出会あわせて貰える、素敵な場所に寄り道をして行きたいと思います。
メリー・クリスマス!
ラスベガスの帰路寄ったサンタモニカの夕日。今日も、暖かなクリスマスを迎えているのでしょうね。
(2000年1月サンタモニカ・ビーチ)
